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ザックJAPAN ラッキー!1次L同組に優勝経験国なし

[ 2013年12月7日 05:30 ]

ブラジルW杯の抽選会で引かれた「JAPAN」のカード

 ザックジャパン、初戦はコートジボワールに決まった。来年6月12日に開幕するW杯ブラジル大会の1次リーグ組み合わせ抽選会が6日(日本時間7日未明)、ブラジルのサルバドル近郊コスタドサウイペで行われた。日本は6月14日(日本時間15日)にレシフェで初戦をコートジボワールと対戦することになった。98年フランス大会から5大会連続5度目の出場の日本はC組に入り、シード国コロンビア、コートジボワール、ギリシャとの対戦が決定し、比較的恵まれた組み合わせとなった。

【グループリーグ 2014年W杯出場国】

 ザックジャパンが、W杯初制覇を狙うダークホースと激突する。FIFAランク4位のコロンビアだ。本大会出場は4大会ぶりで最高成績もベスト16だが、スーパーエースが爆発すれば一気に上位を狙える存在だ。

 過去の対戦は03年のコンフェデ杯と07年の親善試合だけで1分け1敗。「今まで対戦した相手とはやりたくない」というザッケローニ監督の希望とは合致するが、勝つためには吉田、今野ら、日本の守備陣がFWファルカオを封じる必要がある。

 「エル・ティグレ(虎)」の異名を持つ点取り屋は、昨季Aマドリードでメッシ、C・ロナウドに次ぐリーグ3位の24ゴールと活躍。今夏6000万ユーロ(当時レートで約84億円)の移籍金でモナコに移籍した。南米予選はチーム最多の9得点を挙げ、ペケルマン監督は「ファルカオはW杯でベストプレーヤーになるだろう。頭が良く技術が高い。世界で最高のFWの一人だ」と期待を寄せる。先月14日の親善試合ベルギー戦でも先制点を挙げて2―0の勝利に貢献。この試合はザッケローニ監督が視察しており、早くも対策に頭を悩ませているかもしれない。

 ついに日本の対戦相手が決まった。だが、水面下では着々と戦闘準備を進めている。抽選会前日の5日には指揮官もベースキャンプ地を置く予定のサンパウロ州イトゥ市の施設を視察した。ブラジルには浴槽のないホテルが大半だが、ザックジャパンには風呂好きな選手が多く、浴室にはバスタブ増設の発注を進めることになった。空港からは車で30~40分とアクセスがいい上に、周囲から隔離された環境面も抜群で「静かで落ち着いていて凄くいい場所」と原委員長。前線基地は固まった。

 抽選会前夜にはリゾート地、プライア・ド・ソルテ市内の超高級ホテル内で恒例の晩さん会も開催され、FIFA幹部や各国代表チームの首脳陣が集結。日本代表では来年3月とW杯直前に強化試合を行う予定で「1つは欧州と試合がしたい」と原委員長。晩さん会では各国関係者らとマッチメークに向けた“下交渉”に精を出した。

 ザッケローニ監督は言う。「自分たちが仕掛けるサッカーをする。相手に合わせたメンバー構成にするつもりはない」。現在、W杯候補は大枠で約60人。今後は強化試合を経て最強メンバーを絞り込んでいく。組み合わせが決定しても、相手がどこであろうと鉄の哲学は揺るがない。W杯への戦いがいよいよヒートアップする。

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