藤井正弘の血統トピック

「日米年度代表馬配合」の大物に注目

[ 2012年7月4日 06:00 ]

 JRHA日本競走馬協会主催の「セレクトセール2012」が9、10日の2日間、苫小牧市のノーザンホースパークで開催される。10年前に7000万円(税抜き)で落札されたディープインパクトを筆頭に、過去の上場馬から16頭のチャンピオンが出た国内最大の競走馬市場。第15回となる今年の上場馬カタログには、9日の1歳セリに過去最多の250頭(うち3日現在で欠場8頭)、10日の当歳セリに225頭(同6頭)が“セレクト”されている。 

 初日は今年のダービー馬ディープブリランテの全弟(上場番号201)が欠場となったものの、その穴を感じさせない良血馬がそろった。中でも凱旋門賞馬シーザスターズの初産駒で、全欧2歳王者マスタークラフツマンの半弟(上場番号89)、父ゼンノロブロイ、母アゼリという“日米年度代表馬配合”の牡馬(上場番号85)は、海外のバイヤーも交じえた争奪戦になるかもしれない。ディープインパクト産駒では秋華賞馬レッドディザイアの弟(上場番号88)、米Gレース2勝馬ダイヤモンドディーバの初子(上場番号95)が配合面からの注目馬だ。

 2日目の当歳セリでは、久々の大物輸入種牡馬ハービンジャーとエンパイアメーカーが本格的なセレクトデビューを果たす。上場馬は前者が19頭で後者が11頭。また、何ともタイムリーというべきか直近のCBC賞でハクをつけたマジンプロスパーの半弟が、初日(上場番号75、父クロフネ)、2日目(上場番号310、父シンボリクリスエス)と“連投”を予定している。(サラブレッド血統センター)

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