菊水丸店主 珍宝堂

四代目春団治 先代のアレも継承?

[ 2017年2月24日 05:30 ]

ラジオ番組に出演してくださった三代目桂春団治と春之輔(提供写真)
Photo By 提供写真

 六代目笑福亭松鶴、桂米朝、三代目桂春団治、桂小文枝改め五代目文枝といえば、上方落語の四天王。私は全てのお師匠さんの高座で、前方(まえかた)を河内音頭で務める幸運に恵まれました。

 現在、四天王の名跡は、桂三枝師が継がれた六代目文枝だけですが、今月の初めに桂春之輔師が四代目春団治を襲名するとのめでたい発表がありました。三代目は、私のパーティーにも来てくださり、共通のごひいきに連れられて、楽しい一夜を料亭にてご一緒した思い出がございます。そんなことを振り返っていますと、春之輔師より「襲名を祝う会」において「河内音頭・四代目春団治物語」の口演の依頼を頂いたのです。

 思えば10年間、MBSラジオで受け持った私の番組に三代目と春之輔師がそろって出演してくださった折、師弟であり、本当の親子のような掛け合いトークに爆笑した記憶がよみがえります。襲名会見で「先人が演らなかったネタに挑戦する」と決意を述べられた四代目。珍宝堂主人としましては、先代のかわいいサインを継承されるのか?それとも新たな字体に変えられるのか? まことに興味津々なのです。 (河内家菊水丸)

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る