小津安二郎監督の「父ありき」4Kデジタル修復版がベネチア国際映画祭クラシック部門に選出

[ 2023年7月24日 19:52 ]

笠智衆の初主演映画「父ありき」の一場面(C)1942/2023 松竹株式会社
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 生誕120年を迎えた小津安二郎監督の「父ありき」4Kデジタル修復版が8月30日に開幕する第80回ベネチア国際映画祭クラシック部門に選出された。修復版のワールドプレミアとなる。松竹が24日発表した。

 同部門は2012年に設立され、過去1年間に復元されたクラシック作品の中から、特に優れた映画を選出。小津作品では「彼岸花」が13年に、「お茶漬の味」が17年に、「風の中の牝鶏」が22年に選ばれており、今回が4回目の栄誉。ベルリン、カンヌを含めた世界三大映画祭では13年ベルリンの「東京物語」(2K)から数えて11回目。生誕120年の今年は5月のカンヌ映画祭でも「長屋紳士録」(4K)が上映されている。

 戦時下の1942年に公開された「父ありき」は、同じ教師の道を選んだ父と子の親子関係を繊細かつ濃厚に描いた哀感あふれる1本で、笠智衆の初主演作品。佐野周二が息子を演じ、佐分利信ら豪華メンバーが共演している。
 

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