宝塚宙組トップスター真風涼帆が退団会見「たくさんの役に出会えたことが宝塚人生の宝物」恒例の質問には…

[ 2022年9月29日 12:23 ]

退団会見を行う宝塚宙組トップスター・真風涼帆 (撮影・成瀬 徹)
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 来年6月の東京公演千秋楽を最後に宝塚歌劇団を退団する宙組トップスター・真風涼帆(まかぜ・すずほ)が29日、大阪市内のホテルで会見した。

 会場を飾る金びょうぶに「負けないように」とシルバーのスーツでさっそうと登場し、冒頭で「このようなご時世の中で舞台に立たせて頂いている喜びをかみしめながら、一日一日を大切に積み重ねて参りたいと思います」と晴れやかな笑顔であいさつ。

 トップに就任した2017年以来「いつか終わりがあるもの」と退団をイメージし、本来は22年中の退団を目指していた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で公演スケジュールが大幅に変更となったことで来年6月での退団を決意したと明かした。

 同時退団する相手役のトップ娘役・潤花(じゅん・はな)には今年6月のコンサート「FLY WITH ME」の直前に卒業の意思を伝え、その場で「ぜひ、私もご一緒したい」と即答を受けたという。

 任期5年7カ月、大劇場作品9作での退団は、近年では元星組トップ柚希礼音の6年11作、元花組・明日海りおの5年半10作(準トップ時代を除く)に次ぐ長期となる。これについても、真風は「たくさんの役に出会えたことが宝塚人生の宝物。宝物がたくさんできた」と振り返った。

 最後に退団会見“恒例”の結婚予定を問われると「すごい!こういう感じで(質問が)来るんですね。写真も撮って頂いて。最高ですね」と大笑い。続けて「こういう時に気の利いたお返事ができず、申し訳ないんですけれども、ありがとうございます。そのような質問をして頂けて。特にございません」と笑顔で会見を締めくくった。

 サヨナラ公演は次回大劇場公演「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」。来年3月に兵庫・宝塚大劇場で開幕し6月に東京宝塚劇場で千秋楽を迎える。「007」でおなじみ、ジェームズ・ボンドの活躍を描く大作ミュージカル1本物で、「エリザベート」などで知られる小池修一郎氏が脚本・演出を担当する話題作だ。

 真風は熊本県出身。2006年に入団し星組に配属。早くから頭角を現し宙組への組替えを経て17年11月、トップスターに就任した。相手役には星風まどか(ほしかぜ・まどか)を迎え「WEST SIDE STORY」、「オーシャンズ11」、「アナスタシア」など大作がヒット。身長1メートル75と恵まれたスタイル、男役独特の色気、3拍子そろった実力で確固たる人気を築き、星風の異動後は新たに潤を迎え、LDH JAPANとのコラボで話題になった「HiGH&LOW」を成功させるなど一時代を築いた。

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2022年9月29日のニュース