茂木健一郎氏 脳科学者の立場からコロナストレス分析「脳のバランス回復させる」方法語る

[ 2020年5月13日 17:55 ]

脳科学者の茂木健一郎氏
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 脳科学者の茂木健一郎氏(57)が13日、文化放送「斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!」(月~金曜後3・30)にリモート出演し、自粛生活などにおける“コロナストレス”を脳科学の立場から分析、リスナーにアドバイスを送った。

 「世間が、なんかイライラしているように感じませんか?」と切り出した茂木氏。共演者が同調すると、理由について持論を展開した。コロナに関する「いろいろな論争」が行われているとしたうえで、「脳科学の立場から言うと、実はコロナ対策って正解がない、なかなか見つからないのに、正解があると思っているところがイライラの原因だと思う」と説明した。

 具体例として、PCR検査数が多いほうがいいのか、少ないほうがいいのか、行動制限と経済活動のバランスなどを挙げた。これらの事象の解決策を「複雑な方程式」と表現し、「誰も解けなくて」と語った。

 茂木氏は「要するに、コロナは単に健康上の問題だけじゃなくて、人間の脳にとって正解が簡単に分からない難題を突き付けている」と指摘した。言葉に力を込め、「私が言いたいのは、正解があると思うからストレスがたまる。正解は一つじゃないかもしれないし、そう簡単には見つからないんじゃないかと思うことが大事だと申し上げたかった」と続けた。

 リスナーからも、自粛生活が続き、コロナ関連の報道に触れるたびに「脳内はどうなるか、締め付けられ続けて委縮するのでは…」との意見が届いた。茂木氏はコロナのことを思い浮かべない時間を作ることが大切と説き、「できるだけ考えないで、能天気な楽しむ時間を持つことが、脳のバランスを回復させるために大事です。考えても、正解はそう簡単に分からないんだから」と話していた。

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2020年5月13日のニュース