桂ざこば 一時退院で「銀二貫」の千秋楽カーテンコールに特別出演「どないしたん?」に大爆笑

[ 2017年6月11日 16:18 ]

藤山扇治郎(左から2人目)と握手を交わす桂ざこば(同4人目)と代役をつとめた高田次郎(右端)
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 塞栓性脳梗塞のため大阪市内の病院に入院中の落語家・桂ざこば(69)が11日、一時退院し出演する予定だった舞台「銀二貫」の千秋楽カーテンコールに特別出演した。

 ざこばの代演を務めた高田次郎(85)ら出演者全員がそろったカーテンコールに、主演の藤山扇治郎(30)が「今日は特別に、桂ざこば師匠が皆様にごあいさつしたいということで、病院の方から駆けつけて下さいました」と促すと超満員の客席から驚きの声と割れんばかりの拍手が響いた。

 そんな中、ざこばはグレーの羽織姿で、舞台袖からしっかりした足取りで自分で歩いて舞台中央へ。客席からはその義理堅さにすすり泣く声ももれた。

 ざこばはキョトンとした表情で「どないしたん?」とやって客席は大爆笑に。続けて「何にも覚えてへん。いろいろとあのう…。何を言わなアカンかったんかいな」とあいさつするとともに高田とがっちり握手すると、こみ上げてくるものがあったのか、2階席3階席に視線を上げそのまま深々と頭を下げた。

 舞台に立ったのはわずか2分ほどだったが、心配された滑舌も問題ないようだった。

 ざこばは先月27日、大阪市内で行われた同舞台の稽古に向かう途中、異変が生じ稽古場に到着した時には会話も食い違うなどしていたため、スタッフが救急車を呼び近くの病院に搬送、すぐに処置が行われ翌日には自力でトイレにも行けるほど回復していた。

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2017年6月11日のニュース