濱田めぐみ 「マーダー・バラッド」日本初演は「画用紙に絵をかく感じ」

[ 2016年10月26日 10:00 ]

ロックミュージカル「マーダー・バラッド」に出演する濱田めぐみ(撮影 HIRO KIMURA)
Photo By 提供写真

 日本初上演のロックミュージカル「マーダー・バラッド」(11月11~27日=東京・天王洲 銀河劇場、スポーツニッポン新聞社など主催)に出演する女優の濱田めぐみが作品に懸ける意気込み、思いを語った。

 ニューヨーク、韓国で上演され好評を博した男女4人の愛憎渦巻く物語。出演者は濱田と中川晃教、平野綾、橋本さとしの4人のみで、セリフがなく90分間ノンストップのロックナンバー41曲で送る。

 謎の女「ナレーター」を演じる濱田は、危険な三角関係に発展するトム(中川)、サラ(平野)、マイケル(橋本)の3人と関わりながら、物語の狂言回しとして重要なポジションを演じる。濱田は作品について「4人しかいない面白い構成。曲の中に脈絡ある言葉があるとは限らない。パズルみたいに組み合わせてつながっていく」と表現した。

 “4人舞台”に濱田は「どういう融合をするのか楽しみ。相乗効果で上り詰めていく。初めてなので反復練習して幹がつくれたところで自分たちの出番」と、これまで数多くの作品に出演してきた中でもなかった感覚で「前例がなく画用紙とクレヨンを渡されて絵をかきましょうみたいなところから始まった」とゼロから作っていったという。9月までニューヨーク留学を経験した平野とは、女性の心理を話し合うこともある。

 日本版を作り上げる過程では「腑(ふ)に落ちない部分、すり合わせたい部分は話し合っている。(過去上演されたニューヨーク版、韓国版との)風習、価値観の違いもある」と共演者、演出家とディスカッションを重ねている。

 共演メンバー全ての個性が際立ち、衝撃的な内容も描かれる。濱田は「この4人だからこそ繰り広げられる独特の世界観。動いてみて出てくるアイデア、振り付けで紡いでいく。体当たりで演技しているところを体感してほしい」と来月に迫った初日に向け、完成度を高める過程に入っている。

 ≪ストーリー≫かつて燃え上がるような恋をしたサラとトム。サラはトムと別れ、詩の博士号を持つマイケルと結婚、娘も生まれたが育児と家事に疲れてしまう。サラはかつて恋をしたトムを思い出し、トムがダウンタウンに新しくオープンしたクラブ「キングズ・クラブ」を訪ねる。トムは、再会したサラと越えてはならない一線を越えてしまう。やがて、マイケルも2人の関係に気がつく。ナレーターが歌う。「クラブ、ダイヤ、スペード、ハート 勝負の決め手は自らの選択と、運命」。そして、キングズ・クラブで未解決殺人事件が発生。殺したのは誰か。

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月26日のニュース