TBSが東京・豊洲に新劇場 世界で2つ目 客席が360度回転

[ 2016年4月28日 05:30 ]

TBSテレビが豊洲に建設する360°シアターの客席図CG

 TBSが、2020年東京五輪の競技施設と選手村の建設が計画されている東京都江東区豊洲に来年3月、新劇場をオープンさせることを、27日発表した。

 巨大な円形の客席が回転して周囲360度のステージを観賞する、アジア初の劇場。総事業費は約100億円で、同局が約60億円を出資。残りの約40億円は別の3社が出資するが、建設と運営は同局が行う。武田信二社長はこの日の定例記者会見で「東京五輪・パラリンピックを見据えて、東京の都市再設計の一助になれば」と抱負を語った。

 劇場名は「360°シアター StageAround TOKYO」客席数1300。敷地面積は1万平方メートルで、建物面積は5700平方メートル。建設予定地は、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)の市場前駅のすぐ近く。周辺に五輪の競技施設と選手村の建設計画があるほか、今年11月に豊洲新市場、18年夏に商業施設「千客万来」がオープンする予定。同局関係者は五輪開催を前に「海外からのお客さんにも劇場公演を楽しんでもらいたい」と期待する。

 この形式の劇場は2010年にオランダ・アムステルダム郊外にオープン。同劇場のオリジナル公演は190万人以上を動員するヒットになっており、武田社長は「オランダで始まった時から可能性を探っていた。失敗は許されない」と強い意気込みを示した。

 新劇場では独自の公演が行われる予定で、五輪開幕を前に東京の新名所になるか注目される。

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