永井裕子 日本音響研究所一日研究生に、美空ひばりさんのレベル

[ 2013年4月8日 19:36 ]

日本音響研究所で新曲「そして…湯の宿」を披露する永井裕子

 演歌歌手・永井裕子(32)が、3日に新曲「そして…湯の宿」を発売したのを記念して8日、東京・渋谷区の「日本音響研究所」の一日研究生を務めた。

 これは、音声に関する犯罪の分析やJ―POP系アーティストらの声の分析などを行っている研究所「日本音響研究所」で、自分の声を分析してもらい、科学的に彼女の歌声が聴いている人にどんな影響を及ぼすのかを調べてもらおうと一日研究生になったもの。

 いつもの着物姿とは違って、白衣を着て登場した彼女は「きょうは一日研究生ということで、このような白衣を着て歌わせていただきます。先生からどういうことを言われるのか、半分怖くて、半分楽しみです」とあいさつし、同新曲を披露。

 その新曲を同研究所の鈴木創代表に聴いてもらい、分析してもらった結果、彼女の歌声には5点の特徴「発声の基礎である腹式発声が安定している」「清潔感のある音声である」「声帯の振動の高調波成分(倍音成分)が豊かで、厚みのある響きの良い音声である」「ビブラートが安定している」「コブシの前後で音程がブレていない」ことが分かった。

 鈴木代表は「悪いところが見当たりませんでした。永井さんの歌声は、発声がしっかりしていて、歌唱のテクニックが安定しているので、安心して聴くことができる。歌詞のメッセージが十分に伝わる歌い方だと思います。マイナスポイントが見当たらなかったので、それがマイナスポイントなのかなと思います。もう少し冒険したほうが人の心に止まりやすいのではないかなと思います」と分析した。

 また、「これまで数百人のプロ歌手の方々を分析させていただき、その一番は美空ひばりさんです。永井さんは上位3%に入っていますし、将来有望なので、美空ひばりさんのレベルまでいけると思います」と絶賛。

 その分析結果を聞いて、永井は「悪いところがないと言われて、ほっとしたんですけれど、でも悪いところがあったほうがいいと先生に言っていただいて、これから先、そういう冒険とか、枠にはまらず、いろんな歌を歌わせてもらいたいと思います」と話していた。

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