球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

ドジャース名物「泡パーティー」何度見られるか

[ 2014年10月5日 05:30 ]

 ドジャースは昨季、リーグ優勝決定シリーズでカージナルスに敗れ、ワールドシリーズに進めなかった。今季は地区シリーズでカージナルスと対戦。勝ち進めるかどうかは、ドジャースのベンチにシャボン玉が何度舞い上がるかで決まるはず。今季のドジャースは本塁打が出るとベンチでシャボン玉を飛ばして打者を祝福していたからだ。

 ドジャースと子供の遊びのシャボン玉との関係はこういうことだ。昨季、イーシア外野手がワールドシリーズに勝ったら「泡パーティー」をしようと提案した。ディスコなどで部屋をシャボン玉でいっぱいにしてやるどんちゃん騒ぎ。ワールドシリーズは夢と消えたが、イーシアはアイデアが忘れられず、今季に入っても「泡パーティー」の話ばかり。あきれたゴンザレス一塁手がおもちゃのシャボン玉製造器をプレゼントし、ホーム、ロードのベンチに置かれ、本塁打のたびに「泡パーティー」。

 8月、大リーグ機構(MLB)のジョー・トーリ副会長は「ベンチへのシャボン玉製造器持ち込み禁止」をドジャースに命じた。しかし、すでに名物になっていた。選手もファンも反発した。球団はMLBに「ベンチ内の2台のシャボン玉製造器は正規の球団備品」として命令撤回を求め、承認された。トーリ副会長がヤンキースとドジャースの監督時代のコーチで、選手時代はヤンキースの強打の一塁手だったドン・マッティングリー監督は「我々の時代ではノーだ。時代は変わった」。
 「相手チームをばかにしないのが祝福規則。泡パーティーは誰にも迷惑をかけない。目に入ると少し染みるが」とイーシア。ワールドシリーズへの夢がシャボン玉のように消えないように…。 (野次馬)

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