阪神・岡田監督 虎党のためにも「絶対やるという気持ちでいた。いい試合を見せられて本当に良かった」

[ 2024年4月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3ー0中日 ( 2024年4月21日    甲子園 )

<神・中> 降雨コールドで勝利を決めた阪神・岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 まだ4月、残りまだ120試合以上もある。貯金3で今季初の首位に浮上した岡田監督が表情を変えることはなかった。

 「全然、それはね。まだまだ21試合ですから。去年は貯金3つで5月にいった。今年は早く(同じような状態に)いけたかなという、それくらいの感じですね」

 白い砂が入ったまだら色のグラウンドは、53分遅れたプレーボール時点からぬかるんでいた。いつ中止になってもおかしくない。必要なのは先制点。初回無死一塁で中野に犠打を命じた。初回の犠打成功は、21試合目で初めてだ。

 「まず5回まで。こっちの最初のイニングで、とにかく1点でもと思って」

 1死一、二塁で大山が併殺に倒れてチャンスを逃した。前売り券完売のファンのためにも、5連勝の流れを生かすためにも、試合成立と勝利を求めていたのは事実だ。

 「スタンドを見たのは試合前ですけど、(ファンが)早くからスタンドにいて。だから今日はファンのためにも、お客さんのためにも絶対やるという気持ちでいたんでね。雨の中で寒かったと思いますけど、いい試合を見せられて本当に良かったと思います」

 10試合連続2得点以下の苦しい期間が18日の巨人戦まで続いた。その間、投手力と守備力を支えにして4勝4敗2分けで乗り切ったことが首位だった中日叩きにつながった。

 「やっぱり10試合を辛抱したのが…。野手がちょっとふがいなかったので。この3、4試合、野手の奮起がいい結果になっていると思いますね」

 開幕21試合を終えて「11勝8敗2分け」は昨季の「11勝9敗1分け」より実は上。投打がかみ合い始め、猛虎の勢いが加速しそうだ。(倉世古 洋平)

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