ドジャース指揮官 ゴジラ超えの大谷翔平に「松井秀喜は偉大な選手。記録を破ったのは大きなこと」

[ 2024年4月22日 08:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース10―0メッツ ( 2024年4月21日    ロサンゼルス )

試合後に取材に応じるドジャース・ロバーツ監督(撮影・柳原 直之)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)は21日(日本時間22日)、本拠でのメッツ戦に「2番・DH」で先発。第2打席で今季5号を放ち、松井秀喜氏を抜いて日本選手最多を更新するメジャー通算176号をマークした。10―0の8回に今季初めて代打を送られて途中交代したが、3試合ぶりの1試合2安打で打率.368とし、打率メジャートップと大谷のバットが火を吹いた。試合は10―0でドジャースが勝利し、連敗を3で止めた。

 大谷は試合後に報道陣の取材に応じ、「素直にうれしいですし、ちょっと前回のホームランからかかっているので早く打ちたいと思っていた。今日打てて安心と喜びがあるかなと思います」と話した。松井氏の記録を抜くことについては「最近になって松井さんがどれくらい打っていたかを知ったので初めからではなかったですけど、知ってからは目標にしていましたし、早く打ちたいなと思っていました」と話した。

 次の目標は松井氏のようにポストシーズンで活躍することか?と問われ「その前に(ドジャース日本選手最多7本塁打のデーブ・ロバーツ)監督の記録を抜きたいと思います(笑い)」と笑わせた。記念球については「わからないです。僕はゲームしていたので。この間もいただけるという話でもらったんですけど、ちょっと食い違いがあったらしかったので。今回はわからないですけど、話を聞いてみてかなと思います」と話すにとどめた。

 ロバーツ監督も大谷の発言に反応。「彼は〝次は私(ドジャースの日本生まれの選手最多7本塁打)を追いかける〟と言っていた(笑い)」と笑顔で大谷とのやり取りを明かした。また、松井氏を抜いたことには「松井秀喜は偉大な選手、偉大なホームランバッターで、ワールドチャンピオンも経験した。ドキュメンタリー番組を見て、翔平が彼を尊敬していたことは知っています。だから、翔平が松井の記録を破ったことは大きなことだ。この先、どんな記録が翔平の前に立ちはだかろうと、全てを打ち破るだろう」と話した。

 ゴジラ超えの待望の一発は3回に生まれた。1死一塁の第2打席。メッツの先発右腕エイドリアン・ハウザーに対し、1ストライクから2球目のスライダーを完璧に捉えると、確信歩き。110マイル(約177.0キロ)、角度30度の打球は右翼席の423フィート(約128.9メートル)地点で弾んだ。本塁打としては今季最速、飛距離は2番目で右翼手が一歩も動かない、完璧な一撃だった。

 38打席ぶりの一発で気持ちが楽になったのか、3―0で迎えた5回無死一、二塁の第3打席はカウント1―2と追い込まれたが、内角のシンカーをはじき返し、投手に直撃する内野安打。大谷はこの一打で打率が.368まで上昇し、この時点でメジャートップに立った。

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