大谷翔平 ゴジラ超え176号「早く打ちたいと思っていた。安心と喜び」 打率.368はMLBトップ浮上

[ 2024年4月22日 07:28 ]

ナ・リーグ   ドジャース10―0メッツ ( 2024年4月21日    ロサンゼルス )

3回に右越え2ランを放ち、ベンチで祝福されるドジャース・大谷(AP)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)は21日(日本時間22日)、本拠でのメッツ戦に「2番・DH」で先発。第2打席で今季5号を放ち、松井秀喜氏を抜いて日本選手最多を更新するメジャー通算176号をマークした。10―0の8回に今季初めて代打を送られて途中交代したが、3試合ぶりの1試合2安打で打率.368とし、打率メジャートップと大谷のバットが火を吹いた。試合は10―0でドジャースが勝利し、連敗を3で止めた。

 試合後、大谷は地元放送局の取材に「早く打ちたいなと思っていたので、安心と喜びとどっちもあるかなと思います。今日をきっかけにもっともっとつながりのあるいいオフェンスができると思う。先発のグラスノーが素晴らしいパフォーマンスで素晴らしかったと思います」と話した。

 ゴジラ超えの待望の一発は3回に生まれた。1死一塁の第2打席。メッツの先発右腕エイドリアン・ハウザーに対し、1ストライクから2球目のスライダーを完璧に捉えると、確信歩き。110マイル(約177.0キロ)、角度30度の打球は右翼席の423フィート(約128.9メートル)地点で弾んだ。本塁打としては今季最速、飛距離は2番目で右翼手が一歩も動かない、完璧な一撃だった。大谷は一塁ベースを回ると、人差し指を高く上げて喜びを示し、ベンチに戻るとヒマワリの種をかけられて祝福された。

 38打席ぶりの一発で気持ちが楽になったのか、3―0で迎えた5回無死一、二塁の第3打席はカウント1―2と追い込まれたが、内角のシンカーをはじき返し、投手に直撃する内野安打。打点はつかなかったが、得点圏でも安打をマーク。続くフレディ・フリーマン、ウィル・スミスの適時打につなげ、ベッツからの4連打でリードを7点に広げた。大谷はこの一打で打率が.368まで上昇し、この時点でメジャートップに立った。

 12日のパドレス戦第1打席で4号ソロを放ち、松井秀喜氏の持つ日本選手最多メジャー通算175本塁打に並んだ。この試合後には「長距離打者として小さい頃からずっと見てきた。同じ左打者として憧れの存在。そういう方に記録で並べたのは凄く幸せなこと」と喜んでいた。

 ただ、記録更新に王手をかけてからその後は前日まで7試合、36打席連続ノーアーチが続いていた。7試合、38打席ぶりの一発で松井氏を抜き、球史にまた一つ、名を刻んだ。

 大谷は20日のメッツ戦では、5回に6試合連続安打となる右翼線二塁打を放ち、3四球で4度出塁した。だが、一発出れば逆転の2―5の6回1死満塁では空振り三振。チームは今季初の3連敗を喫した。最近10試合で3勝7敗と、地区首位キープも貯金1まで減った。

 それでも大谷は「投打がかみ合ってないかなというのはありますけど、それでも全試合近い点差で粘っていますし、そこはみんな必死になってやっているので。切り替えていくしかないと思います。負けが込むと多少なりとも(フラストレーションは)あると思いますけど、みんな必死で切り替えて、次の試合に臨もうとしてると思う。確かに連敗がかさむと暗くなることはあると思いますけど、全員でミーティングをしたりとか、そういうことはやているので、そこで早く切り替えて明日に臨むことがまず大事かなと思います」と切り替えを強調していた。

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