茨城では「ニッセイ=日本生命」ではない 巨人ドラ3佐々木の出身企業

[ 2024年3月5日 07:30 ]

巨人の佐々木俊輔(左)と又木鉄平
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 「ニッセイ」と言われて、みなさんは何を思い浮かべるだろうか。一般的にはやはり「日本生命」になってしまうのか。しかし、茨城では「日立製作所」の略称だと思う方も少なくないはず。巨人担当で、19歳まで茨城で育った記者もそうだ。

 春季キャンプ中、先輩記者と「ニッセイ」で議論になった。なぜかといえば、巨人のドラフト3位・佐々木俊輔(24)が日立製作所出身で、5位・又木が日本生命出身。記者がなにげなく「佐々木はニッセイ…」と話していると「ニッセイは又木だろ?」と突っ込まれた。「日立製作所」は私の地元の友人も働いている茨城の大手企業のひとつ。「ニッセイ=日立製作所」が当たり前だと思っていた。

 東京出身で、日立製作所に2年間在籍した佐々木にも確認してみた。「最初は全くわからなかったですね。略して『日立(ひたち)』というもんだと思っていたので。『ニッセイ』は日本生命です」と苦笑いしながら一蹴されてしまった。茨城以外では通じないを実感させられたが「ニッセイ」での経験があったからこそ、プロ入りにつながったという。

 「社会人で一番成長したのは、野球脳。がむしゃらにやってきた野球人生だったけれど、(日立製作所の)ベテランの方に考えてプレーすることを学んだ」と佐々木。左打ちの即戦力外野手はキャンプ期間の対外試合は5試合で20打数9安打、打率・450、10打点。50メートル走6秒0の俊足や堅実な守備だけでなく、バットでもアピールを続けている。

 背番号44のルーキーが活躍してくれれば、「ニッセイ=日立製作所」が少しは浸透するかもしれないっぺよ。(記者コラム・青森 正宣)

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