“大学生史上初”侍ジャパン選出の明大・宗山「とても光栄…学生らしく泥くさく頑張っていきます」

[ 2024年2月14日 15:17 ]

明大・宗山
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 今秋ドラフトの目玉である明大・宗山塁内野手(3年)が14日、侍ジャパンの3月6、7日の欧州代表との強化試合(京セラドーム)のメンバーに選出された。

 大学生は今秋ドラフトの超目玉である明大の遊撃手・宗山塁内野手(3年)、ドラフト1位候補で最速153キロ左腕の関大・金丸夢斗投手(3年)ら。12年の侍ジャパン常設後、ドラフト指名前の大学生が初めてトップチームに名を連ねた。

 宗山はトップチーム選出に「この度、侍ジャパン日本代表チームに選出していただきとても光栄です。走攻守バランス良く、勝負強さを発揮してチームに貢献したいと思います。高いレベルの選手たちの中で一つでも多く良いものを吸収できるよう学生らしく泥くさく頑張っていきます」と喜びのコメントを発表した。

 東京六大学野球リーグの通算安打記録更新が期待される左打ちの遊撃手。12年の侍ジャパン常設後、ドラフト指名前の大学生が初めてトップチームに名を連ねた。大学生ながら超一流のプロの中でプレーすることは、何ものにもかえがたい経験だ。

 1年春に東京六大学リーグでデビュー。巧打好守の遊撃手で、マスクもいい。積み重ねた安打は現役最多の94本で、高山俊(明大)が持つ131安打のリーグ記録は射程圏。左打席での構えや俊敏な守備も絵になる「スター性」を兼ね備えた逸材だ。アンダー世代では日本代表常連の宗山は「(将来的に)トップチームに入りたい。いずれはこうなりたいというイメージは持っている」と語っていたが、早くもトップチームに加わった形だ。

 この日は静岡キャンプの初日。主将としてチームを束ねる宗山は積極的な声出しでナインを鼓舞。練習メニューを終える午後5時以降に取材対応する予定となっている。

 <ドラフト指名前の大学生は初> 日本代表トップチームは96年アトランタ五輪までオールアマ編成。99年9月のシドニー五輪予選で初めてプロアマ混成となった。03年のアテネ五輪予選以降はオールプロ編成となり、その後、アマ選手の代表入りは07年12月の北京五輪予選で大学・社会人ドラフト1巡目で楽天に指名されていた愛知工大・長谷部、13年11月の強化試合・台湾戦での広島1位指名だった九州共立大・大瀬良、日本ハム3位だった明大・岡(現ロッテ)らの4選手の例があるが、ドラフト指名前の大学生のトップチーム入りは宗山が初めて。

 ◇宗山 塁(むねやま・るい)2003年(平15)2月27日生まれ、広島県出身の20歳。三良坂小1年で野球を始め、三良坂中では軟式野球の「高陽スカイバンズ」でプレー。広陵(広島)では1年夏、2年春に甲子園出場。明大では1年春に正遊撃手となり、2年春に首位打者を獲得。リーグ戦通算打率・348、8本塁打。1メートル75、79キロ。右投げ左打ち。
 

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