ソフトBギータ 盟友に誓った36歳シーズン“熱男超え” 松田氏からの直撃インタビュー

[ 2024年2月6日 06:00 ]

ソフトバンク・柳田(左)の活躍を願い、熱男ポーズでエールを送る松田氏(撮影・岡田 丈靖)
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 本紙評論家・松田宣浩氏(40)が、ソフトバンクの宮崎春季キャンプを訪れ、柳田悠岐外野手(35)を直撃した。黄金期の中心となった“盟友”2人の対談は熱を帯び、松田氏が年男となる柳田の年齢を感じさせない迫力満点のスイングを絶賛。柳田は同じ36歳シーズンでの“熱男超え”を誓った。(取材・構成=井上 満夫、福浦 健太郎)

松田(以下、松) 14年目、36歳のシーズンですね。

 柳田(以下、柳) 痛いところもなく順調です。

 松 バッティング練習を見て、いいなと思うポイントがありました。構えた後、誰よりもボールに対し、バットを最短距離で出す。そこが素晴らしい。柳田選手のバッティングはフルスイングしてアッパースイングと言われがちですけど、本当はここが凄い!

 柳 今、そこだけを一番、意識しています。最短で速く、強く。上から叩きにいく。

 松 そこを意識したら、36歳シーズンもいけると思います。

 柳 本当ですか?松田さんは36歳でも結果を残された方なのでうれしいです。

 松 自分の36歳シーズンは143試合、打率・260、30本塁打、76打点。数字的な目標はありますか?

 柳 143試合出るのが目標で、打率・260は絶対、超えます。超えなかったらホンマにつらいです。30本はハードルが高くて負けるかもしれませんが、打点は勝ちます!

 松 通算1398試合、1542安打、260本塁打、855打点。伸ばしたい数字はありますか?

 柳 ホームランです。(松田氏の301本塁打を超える)302本!あと42本です。一本でも多く打って翌年につなげたい。

 松 年齢を重ねるとバットを変えようとする人もいるけど、柳田選手はそのままいくのが近道と思います。

 柳 いけるところまで突っ走ります。

 松 ウォーカー選手は巨人時代、一緒にプレーしたナイスガイ。彼の加入で守る機会は増えそうです。

 柳 36歳でもこれだけ動けるんだというのを目指して、取り組んでいます。

 松 ゴールデングラブ賞も獲ってほしい。

 柳 松田さん36歳の時、獲りました?

 松 獲りました。

 柳 えぐい。それ(タイトル)はちょっとあれですけど、守備に就いてたくさん出られるようにしたい。

 松 山川選手、ウォーカー選手が加わり、ご自身の打順のイメージはありますか?

 柳 DHだったら1~3番、守備に就くんだったら5、6番がいいですね。守備就いて上位で143試合はきつい。

 松 5、6番で(守備を)143試合全うするイメージもあるんですね?

 柳 はい。5、6番くらいでホームランいっちゃうよ。怖いよというのもあります。

 松 全試合出場は大変なことだと思います。昨年、達成しましたが、こだわりは?

 柳 最初はなかったです。松田さんとか、ずっと出られていて年々、凄さを感じるようになりました。凄いことをやりたい。だったら143試合出ることが個人的には一番、凄いことだと思います。

 松 3年間、優勝できていない。あと1試合で1位か2位という天国か地獄も感じたと思う。今年優勝するために大事なことはありますか?

 柳 みんながいい仕事しないと優勝できないんで。ベテラン、中堅、若手とおのおのがいい仕事をしないと。誰か一人が頑張っただけでは優勝できない。みんながみんな、自覚を持って責任を全うすることが優勝に近づくと思います。

 松 完全優勝(パ・リーグ全球団に勝ち越し)した2015年と比べるとどうでしょう?

 柳 あの時だったら僕は若い方で。松田さんが中堅で、(細川)亨さんとかがベテランでいた。バランスが凄く良かったと思います。今年は若手が出てきて、こんちゃん(近藤)とか中堅がいて、僕らも頑張りたい」

 松 今年はキャプテンマークがありません。違いはありますか?

 柳 全然、違います。あのマークはリアルに30キロのダンベルくらい重いです。今、全然、違います。楽しいです。

 松 30キロのキャプテンマークを外した柳田選手は相当、ヤバいということですね?

 柳 相当、軽いです。フットワークも軽いです。“重り”が取れた自分、解放され進化した自分を見てほしいです。

 松 2024年、ここだけは見てほしいポイントを一つ、挙げてください。

 柳 いいプレーを、より多く見せられるように。いい準備をしたいと思います。松田さんも評論家になっても、松田宣浩のままでいてください!

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