オリ育成5年目の大型左腕が歩む「東の道」佐藤一磨が1メートル90の長身生かし支配下つかむ

[ 2024年2月6日 05:45 ]

長身から力強い直球を投げるオリックス・佐藤一磨(撮影・井垣 忠夫)
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 【オリたちネクストブレーク候補】スポニチでは、オリックスの期待の若手を紹介する企画「オリたちネクストブレーク候補」(不定期掲載)をスタートする。第1回は春季キャンプAグループスタートとなった入団5年目の育成左腕・佐藤一磨投手(22)を取り上げる。

 気合に満ちたブルペンでの面持ち、1メートル90の長身から繰り出す力強い直球、そして終了後に「いい感じです」とニヤリと笑う表情が印象的だった。今季高卒5年目を迎える育成左腕・佐藤が、アピールに向け燃えている。

 「僕らは今年が…というよりも、毎年いつクビ切られてもおかしくない立場。毎試合、ブルペンでも、しっかりその時のベストパフォーマンスを出すことを意識しています」

 昨季はウエスタン・リーグ8勝(3敗)で最多勝に輝き、契約更改の場では球団首脳から「支配下まであと一歩」と言葉をかけられた。「前半はいい試合と悪い試合がはっきりしていて防御率も4点台だったので。もっと波がなく、いつでも試合をつくれる選手にならないと」。個別の時間ではフォームの再現性を高めるため、数種類のネットスローで腕を振り抜くタイミングや方向、頭の位置が常に一定になるよう意識した練習に励んでいる。

 Aグループには他に育成から中田、川瀬、才木、椋木が入り、佐藤も登板する10日紅白戦から残り7枠の支配下枠をかけたサバイバルレースの火ぶたが切って落とされる。「もちろん意識はしますけど、例えば川瀬がめちゃくちゃ抑えたとか打たれたからといって、僕の結果が良くなるわけではないので」。自身の足元だけを見つめ前進を続ける。同じ入団5年目で支配下登録をつかみ、昨季無傷の6勝でリーグ3連覇に貢献した東のようなブレークへ――。「“何日に行くよ”って言われて、どう自分(の調整)を持っていくかはシーズン中の先発と同じ。もう5年目なんで甘えはなしで」。今春初実戦から、インパクトを残す快投を期す。 (阪井 日向)

 ◇佐藤 一磨(さとう・かずま)2001年(平13)4月16日生まれ、神奈川県出身の22歳。横浜隼人では2年夏からベンチ入りし、3年夏は神奈川大会3回戦で敗退。19年育成ドラフト1位でオリックス入り。23年は2軍で8勝を挙げ最多勝。2軍通算46試合10勝13敗、防御率5・05。1メートル90、97キロ。左投げ左打ち。

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