日本一のV旅行直後に受けたトレード通告 鉄平氏「本当に出たかったわけじゃないんですけど…」

[ 2024年2月6日 22:13 ]

鉄平氏
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 楽天など3球団で活躍し、2009年にはパ・リーグ首位打者も獲得した鉄平氏(土谷鉄平、41)が6日に更新されたYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」にゲスト出演。2013年オフに楽天からオリックスへトレードされた時の裏話を披露した。

 鉄平氏は2000年のドラフト5位で中日へ入団。ファーム暮らしが続き、05年オフに金銭トレードで、その年に球団1年目だった楽天へ加入した。チームの成績が伸びない中、持ち前の打撃センスを開花させ、移籍初年度から外野のレギュラーを獲得。09年には首位打者も獲るなど、チームの顔に成長していた。

 楽天は2013年、悲願のリーグ初優勝。ただ、鉄平氏はわずか54試合出場とプレーヤーとしては不本意な成績に終わった。転機が訪れたのは、そのオフだった。

 番組のアシスタントから「2回目(のトレード)が2013年、FA権行使せず、残留表明した直後だった」と紹介されると、司会の中根仁氏(元近鉄、横浜)らから、ありえないタイミングの移籍に爆笑が…。鉄平氏は「FA交渉? (球団の人と)立ち話で“(FA)する?”“いや、しません”“オッケー”みたいな感じで」と、軽いノリだった内幕を告白。その頃は成績も下降線だったため、契約更改の席でも、移籍OKのスタンスを伝えていたという。

 「2013年、楽天優勝したじゃないですか。僕はその時、選手会長で、なんならハワイで、みんなの前で“連覇目指して、頑張ろう”みたいな話もしつつ、日本に帰ってきて2日後にトレード成立するんですよ」

 どこまでも明るい口調で、鉄平氏は怒涛の当時を振り返る。同じくゲストの吉川光夫氏(元日本ハム、巨人)から「噂によると、結構前から(トレードは)決まってるみたいですよ」と聞かされ、「やっぱ前々から決まってるんだ。じゃないと、優勝旅行の期間中にトレードなんか成立しないもんな」と納得顔。「(こちらは)球団に気を遣ったつもりで(移籍してもいいと伝えていた)。本当に出たかったわけじゃないんですけど…」と鉄平氏は複雑だった立場と心境を思い返していた。

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