谷佳知氏&亮子氏の長男・佳亮外野手が駒大入寮「日本一になる」 母は料理に思いを込めてエール

[ 2024年2月3日 14:07 ]

入寮した谷(左から2人目)とエールを送った父・佳知氏、母・亮子氏(撮影・村井 樹)
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 東都大学野球リーグ1部の駒大に3日、巨人などで活躍した父・谷佳知氏、五輪柔道女子48キロ級金メダル2度の母・亮子氏を両親に持つ東京学館浦安(千葉)の佳亮外野手(3年)が入寮。「試合に出られるようになって日本一になりたい」と大学での意気込みを語った。

 「強い駒沢大学で野球ができることは光栄。しっかりと体作りをして技術を磨きたい」

 柔らかな表情の中にも強い覚悟をにじませながら堂々と誓った。野球を始めたのは高校から。それでも、昨夏は1番打者として2試合連続本塁打を放つなど、両親譲りの勝負強さも発揮してチームのベスト16入りに貢献。伸びしろ十分の谷は「まだまだだがバッティングをアピールしていきたい」と見据える。

 高校までは実家で暮らし、寮生活は初めて。谷自身も「全部が不安ですね」と本音を漏らしたが、世界の頂点に立った亮子氏も母親の表情をのぞかせた。「泣きそうなくらい寂しいですよ」。母親として入寮前日2日の夕食には谷の大好物でもある肉じゃがを作り、この日の朝は「粘り強い選手になってほしい」と納豆を食卓に並べた。

 偉大な父の存在も大きな支えとなっている。小学3年から中学2年までアイスホッケーをしており、全国制覇の経験もある谷。しかし、野球の道へ進むと「それまでは凄さとか分からなかったが、野球をやってみて父の凄さがよく分かった」。バットが金属から木製に変わる大学野球では「“力んで引っ張らずセンターから逆方向へ”とよく教えてもらった。実際に打つところを見せてもらいながら木製に慣れてきた」と、プロ通算1928安打を誇る父の金言を胸に、大学屈指の好打者を目指す。

 両親から贈られたお守りと、数年前にヤクルトのキャンプを観戦した際に山田哲人からもらったお気に入りのTシャツを持ち込んだ谷。「目標はプロ野球選手です」。覚悟を決めた男は家族の期待も背負い、夢への新たな一歩を踏み出す。(村井 樹)

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