中日・中田 「一振り」で清原和博氏うならせた「打球の勢いが違う」 4番の太鼓判も

[ 2024年2月3日 05:45 ]

(左から)中島、中田に声をかける清原和博氏(撮影・椎名 航)
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 「大将」が「番長」とド迫力共演!中日・中田が2日、西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(56)から「立浪監督が決めることですが、その(4番を打つ)力は十分あると思います」とエールを受けた。

 この日、沖縄・北谷の中日1軍キャンプをプロ野球歴代5位の通算525本塁打を放った清原氏が訪問。新天地で再会を果たした中田は「今日はあいさつだけです。昨年のシーズン中もそうですが、アドバイスをくださったり、気にかけていただいているので本当にありがたいことです」と謙虚に振り返った。

 番長絶賛の一振りも魅せた。清原氏が見守ったフリー打撃で左翼防球ネット上部にぶち当てる“移籍後初アーチ”。37スイングで柵越えはこの1本だけでも、清原氏に「2日目でよくバットが振れている。打球の勢いが違う」と言わしめた。

 プロ入り前から憧れの存在で、日本ハム時代には「商売道具のバットを大切に」などと何度も助言を受けた。清原氏自身も現役時代に巨人からオリックスへと移籍した経緯があり、この日も「新しいチームに移籍して力んでしまうと思うが、リラックスして、自分を信じてやればおのずと結果は付いてくると思う」と親身な激励も受けた。

 立浪監督と片岡ヘッドコーチがPL学園(大阪)の2学年後輩という縁もあり、これで3年連続3度目のキャンプ地訪問。現役時代の10度のリーグ優勝経験を踏まえ「勝負事は紙一重。2年間、苦しんだチームとは思えない。中田翔君と中島君がドシッと入ることで打線の厚みを感じる。2人とも十分やってくれると確信した」と巻き返しを期すチームに太鼓判も押した。立浪監督も「ドラゴンズは真面目な選手が多いが、中田のような後輩も一目置くような存在も必要。今年はしっかり勝負をかけたい」と呼応。中田をキーマンに、2年連続最下位からの逆襲へ向かう。(湯澤 涼)

 ▽清原氏の中日キャンプ訪問 22年、清原氏がPL学園の2年後輩の中日・立浪監督に訪問を申し入れたのがきっかけ。2月22日に沖縄・北谷キャンプを訪れ、立浪監督の依頼で右の大砲候補の高卒3年目・石川昂を指導。「400本、500本と打てる可能性がある」と期待を寄せた。翌23日には同じくPL学園2年後輩の片岡2軍監督が指揮を執る読谷の中日2軍キャンプを訪問した。翌23年も2月4、5日に訪問して鵜飼や細川ら右の大砲候補を指導。5日の読谷2軍キャンプでは左膝故障からの復活を期す石川昂を激励した。

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