阪神・右京　岡田監督の「若虎育成」発言に発奮　秋季Cで森木撃ち猛アピール「覚悟を持って挑みたい」

＜阪神秋季安芸キャンプ＞ロングティーに励む前川（撮影・成瀬　徹）
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　阪神・岡田監督の「若虎育成」発言に、前川が早速発奮した。第2クール初日を迎えた秋季キャンプ。シート打撃で森木の直球を捉えて痛烈な右前打を放った。連覇に向けて指揮官が求めた“新たな戦力”になるため決意した。

　「（日本シリーズで）最終的なメンバーに入れなかったので、やっぱり一番は悔しい気持ち。来年勝負だと思うので、本当に覚悟を持って挑みたい」

　高卒2年目の今季は5月30日に初昇格を果たし、自己最多の33試合の出場で打率・255、7打点。14試合で中軸を任されるなど奮闘したが、体調不良で8月2日に抹消されてからは状態が上がらず、1軍に戻れなかった。それだけに今秋のテーマはシーズン完走へ向けた体づくり。今キャンプ中も当然のように居残りでの振り込みを日課としている。

　「体のコンディショニングを整えてやったら、ある程度勝負できると思う。守れないと途中で代えられると思うので、そういうところもしっかり目を向けてやりたい」

　6日に指揮官は連覇へ向けて「（野手の）新しい力が必要」と明かしていた。その期待に走攻守で応える決意だ。当然ながら目標は来季の開幕スタメン。20歳の若虎は11日から秋季キャンプに合流予定の1軍首脳陣に猛アピールする。（阪井　日向）