【アレのアレをありがとう】広田神社が大きく動くと阪神優勝の不思議な“法則”今回も

[ 2023年11月8日 05:15 ]

3月、必勝祈願した阪神ナインと西井宮司
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 1985年以来38年ぶりの日本一に立った岡田阪神。スポニチでは「アレのアレをありがとう」と題し、猛虎にゆかりのある人たちから届いた歓喜の声を随時紹介する。第1回は阪神が毎年、開幕前の必勝祈願に訪れる広田神社の西井璋(あきら)宮司(76)。

 阪神タイガースが必勝や安全祈願を行う神社にはお礼参りに訪れる参拝者の姿が見られた。チームは開幕前に2度の神社参拝を行う。その一つが西宮市大社町の広田神社(201年創建)。日本書紀にも記されており、兵庫県で最も古い歴史がある。旧・官幣大社。西井宮司も38年ぶりの日本一に感慨深げな様子だった。

 「(日本一の瞬間は)見させていただきました。(広田神社の)神様も大変喜んでおられると思います。本当に喜ばしいことです」

 タイガースは球団創設初年度の1936年(昭11)から同神社での参拝を続けている。今年も3月28日に参拝。新型コロナウイルスの影響で見送られていた全選手が参加する必勝祈願は19年以来4年ぶりだった。その際に西井宮司は祝詞に「監督、選手が一丸となって“アレ”を合言葉に」と祈願し、「心を込めて優勝への祈とうをしました。何とか実を結んでほしいです」と願いを込めていた。

 実は“アレ”への予感はあった。同神社は63年に再建復興により改修。翌64年にリーグ優勝を果たした。また、81年に不慮の火災に見舞われ、84年に本殿が再建。翌85年に初の日本一に輝いた。鎮座1800年祭が執り行われた01年から2年後に03年にはリーグ優勝を成し遂げた。

 「実は一昨年には拝殿のふき替えをしました。そろそろだなというのはありました」

 西井宮司は21年に拝殿の屋根のふき替えを行っていたことを明かした。同神社が大きく“動く”際には「阪神が優勝する」という不思議な“法則”が存在していた。西井宮司は宮司に就任した05年に続く2度目の優勝。「今回のリーグ優勝の際には神社にも祝電が届きました」。日本一達成後、「勝ち運のお守り」を授かる参拝者の姿も多く見られた。いまだ歓喜の余韻に包まれている地元の広田神社には、さらなる御利益を願う人々がいた。 (山本 浩之)

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