広島・新井監督が熱血指導!! 高卒1年目の内田、将来の主軸候補にみっちり40分間

[ 2023年11月8日 05:45 ]

内田に熱血指導する広島・新井監督
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 広島・新井貴浩監督(46)が7日、第1クール2日目を迎えた宮崎・日南秋季キャンプで、今季は高卒1年目の内田湘大内野手(19)を熱血指導した。将来の主軸候補から直接指導を直訴された指揮官は約40分間にわたってマンツーマンで助言を送った。来季は初の1軍を目指す若ゴイが貴重なアドバイスを参考に、レベルアップに励む。

 新井監督が若ゴイの“直談判”に応えた。全体の打撃練習終了後に内田から「監督いいですか?」と指導のオファーを受けると、場所を移して特訓が始まった。身ぶり手ぶりを交えながら、マンツーマンで熱血指導した。

 「(指導を直訴されたので)じゃあ“ちょっと打ってみな”ということで(指導を始めた)。純粋に、うまくなりたいと、(姿勢は)凄くいいと思う」

 真剣なまなざしの19歳は通算2203安打、319本塁打の大打者に質問をぶつけた。「外の球が滑って(捉えられなくて)、バットも体の後ろに入っていってしまう」。その相談を受けると指揮官は即座に2つのアドバイスを送った。

 (1)真っすぐ立って構える。「彼の場合は(打つときに上半身が)前傾になって、(縦の)軸が傾いていた。これで回転したら右肩が下がって、バットの出が悪くなる。真っすぐ立って、軸に対して、真っすぐ回転しなさいと(伝えた)」

 新井監督も若手の頃は同様の悪癖があったといい、真っすぐ立つ意識を植え付けるために、打席で背中を反らせてから構える“ルーティン”の導入を提案した。そして2つ目のアドバイスがこれだ。

 (2)最後まで両手を離さずにバットを振り切る。「手を最後まで離さずにやってみようと。手を離すのが早いと腰の回転が(途中で)止まってしまう。手を最後までつけると、腰がさらに入ってくるので、詰まったときの押し込みにもつながる」

 約40分間、指揮官を独り占めした若ゴイは修正ポイントを意識しながらマシン打撃を敢行。すぐさま効果を実感した。「しっかりと捉える打球が多くなって、良くなってきていると思う」。高卒1年目の今季は1軍出場なく終わった。悔しい結果に終わったからこそ、来季だけを見据えていた。

 「ドラフトで入ってくる同じポジションの人もいる。しっかりと勝てるように、ここ(秋季キャンプ)で何かをつかんで、もっと伸ばしていきたい。(1軍でプレーしたいという思いも)あります」

 将来の主軸候補として期待される逸材。来季1軍を目標に掲げる未完の大器が飛躍を誓い汗を流す。 (長谷川 凡記)

 ◇内田 湘大(うちだ・しょうだい)2004年(平16)9月22日生まれ、長野県出身の19歳。利根商では1年夏からベンチ入りし、一塁手兼投手として高校通算36本塁打、最速149キロの二刀流。甲子園出場はなし。22年のドラフト2位で広島入団後は内野手専任。1軍出場はなく、今季は2軍87試合で打率.163、0本塁打、22打点。1メートル83、88キロ。右投げ右打ち。

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