阪神育成1位・松原 登録名「快」にして! “快”速156キロ右腕 湯浅と独立L“富山リレー”だ

[ 2023年11月8日 05:15 ]

阪神・湯浅との共闘を誓ったIL富山の松原快(撮影・後藤 大輝)
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 阪神から育成ドラフト1位で指名された日本海・富山の松原快投手(24)が7日、富山・高岡市内で畑山俊二統括スカウトらから指名のあいさつを受けた。変則スリークオーター右腕は、席上では口にできていないが、もしかなうならの希望があるという。

 「植田海さんがおられて、先輩ですし、球団にお任せしようかと思います」

 遠慮気味に話したのは登録名のことだ。日本海・富山では今年から登録名を「快」に変更。阪神では植田がチームメートやファンからも「海(かい)」で浸透しており、字は違うが読み方は同じになるため今はまだ申し訳ない気持ちがある。ただ、軽い気持ちで言っているわけでもない。

 「昨年が松原で、今年に“快”に変えました。昨年ドラフト指名されずに心機一転、自分を見てくださいという意味で。“(スカウトに)また松原かよ”と思われたくなくて、快だったら誰だってなるじゃないですか」

 7月の練習試合・阪神戦では2回を完全投球。9月の西武戦では最速156キロを計測した。「快」への変更後はいいことずくめだ。球団の日本人選手で1年目から登録名変更となれば球団史上初だ。

 「快い人間になれという意味らしいです」

 また、日本シリーズで復活を果たした湯浅も富山GRNサンダーバーズ出身だ。同年代であり、同じ独立出身と共通点は多い。「僕と湯浅が一緒に投げる試合というのは期待されていると思う。すぐ実現できるように、やっていきたい」。目先の目標は支配下選手への昇格。その先にある注目の“富山リレー”実現へ向けても期待は膨らむばかりだ。

 ◇松原 快(まつばら・かい)1999年(平11)8月24日生まれ、富山県黒部市出身の24歳。小学3年で宇奈月ヤンキースで野球を本格的に始め、中学は富山東部ボーイズ。高朋では甲子園出場なし。社会人のロキテクノ富山で4年間プレーの後、22年に日本海・富山に入団。1メートル80、88キロ。右投げ右打ち。

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