阪神・平田ヘッドも「びっくりした」7回完全の村上交代…「実はあれは岡田監督の親心だった」

ABCテレビ「newsおかえり」に出演した阪神・平田ベッドコーチ（右）と糸井氏（球団提供）
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　阪神・平田勝男ヘッドコーチ（64）が8日放送のABCテレビ「newsおかえり」に生出演。38年ぶり日本一となったシーズンを振り返った。

　シリーズも含めて数え切れないほどの印象深いシーンがあったが、中でも村上の今季初登板は特に印象に残っている。4月12日東京ドームでの巨人戦。7回を終えてパーフェクトに巨人打線を抑えていた村上を、岡田監督は8回でスパッと代えた。

　その時はさすがに「いやー、びっくりした」と平田ヘッド。ただ、これは「初先発だったし、まずはいい形で終わらせてあげたかった。監督は村上にいいイメージを持って次の試合へ向かってほしかったんです」と岡田監督の親心だったことを明かした。一方で「あの場面で交代させるほうが叩かれたりするし、難しい決断だったと思う」と采配に凄みさえ感じた。

　そんな首脳陣の思いを選手同士が理解していたことに感激した。「村上は悔しさもあったと思う。それを坂本とかがフォローしてくれた。最後まで投げさせてもらえないのは、まだまだお前はそこまでのピッチャーなんだって」。選手同士が率先して村上の奮起を促し、励ました。「いやー今の選手はすごいと思う」と意識の高さに感心。その“チームワーク”が村上の成長カーブにつながった。

　そんな平田ヘッドが考えるMVPはやはり岡田監督。「いろんな経験をされてきて、久しぶりにユニフォームを着たんですけど、心底野球を楽しんでました。将棋をするからか、勝負勘もすごい。シリーズ第4戦の湯浅の起用とかシビれたでしょ？」

　名参謀は自軍の将を手放しに称えていた。