大谷はリリースが弱く、指でボールを切って投げていなかった 槙原寛己氏分析 右手中指の爪、まめの影響

[ 2023年7月5日 23:13 ]

ア・リーグ   エンゼルス5―8パドレス ( 2023年7月4日    サンディエゴ )

槙原寛己氏
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 エンゼルス・大谷翔平投手(28)が4日(日本時間5日)、パドレス戦に「3番・投手兼DH」で先発。5回0/3を投げて2本塁打を含む7安打5失点で4敗目を喫した。

 前回登板で割れた右手中指の爪に加え、まめができたことも影響して6回途中で降板。スポニチ本紙評論家の槙原寛己氏が投球を分析した。

 右手中指の爪の影響だろう。大谷は初回から試合に入り切れていなかった印象だ。集中したいが、できない。立ち上がりは直球が140キロ台後半。リリースが弱く、ボールを指先でピュッと切って投げていなかった。力をセーブしていた部分もあったが、1点ビハインドの5回無死一、三塁では一気に出力を上げてピンチを脱出。しかしその「ツケ」が直後にくる。指先に負担がかかったことで患部に悪影響が出て6回、メジャー初の連続被弾。降板となった。

 爪やまめ以外にも、序盤から体が非常に重そうだったのが気になった。フォームに躍動感がない。シーズンの折り返し。体により負担のかかる二刀流を続けることで疲労がたまっているはず。球宴では投手として登板せず、本塁打競争にも出場しないとのこと。ならばこの期間を休養にあてて肩、肘も同時に休ませてほしい。後半戦。故障者も多く、大谷の投打での奮闘なくしてプレーオフ出場はありえないのだから。

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