プロ注目捕手・福岡大大濠の藤田悠太郎が1安打1打点 巨人は水野雄仁スカウト部長が視察

[ 2023年7月5日 05:30 ]

全国高校野球選手権福岡大会2回戦   福岡大大堀13ー0福岡舞鶴 ( 2023年7月4日    春日 )

<福岡大大濠・福岡舞鶴>3回無死二塁、右翼線にタイムリー打を運ぶプロ注目捕手の福岡大大濠・藤田
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 全国高校野球選手権福岡大会は1回戦2試合と2回戦13試合が行われ、今春の福岡県大会を制した優勝候補、福岡大大濠が5回コールド勝ちで発進した。プロ注目の強肩強打捕手、藤田悠太郎(3年)は初回にストレートの四球を選んで高田大賀内野手(2年)の満塁本塁打を引き出すと、3回には右前適時打を決め、3打数1安打1打点2得点と活躍。チームは11安打13得点で福岡舞鶴を下した。

 ボール球に手を出さない4番打者は怖い。福岡大大濠の藤田がバットを振らずに初回の大量点を引き出した。1死から安打と死球で得た一、二塁の場面。「甘い所に来ないのは慣れている。練習でもいつも厳しい所に投げられるのでそれをプラスに考えている。つなぐことも大事だと思う」。無理打ちはせずストレートの四球で満塁とすると5番・日高が右前打、さらに高田が満塁本塁打で続き、一挙に5点を先制。打ち気にはやってボール球を追いかけない藤田の冷静さが福岡大大濠の大量先制点につながっている。

 1年秋から正捕手を務め、高校通算43本塁打の強打者で主将。プロの注目も集め、この日は水野雄仁スカウト部長が直々に足を運んだ巨人や阪神など複数球団がスタンドに集結し、藤田の一投一打をチェックした。3回無死二塁には「監督から右打ちの指示があったので」と外角球を右翼線に落とす適時打。4回の無死一、二塁は「ちょっと力んで詰まってしまった」と惜しくもフェンス超えはならなかったが特大の中飛を打ち上げ、スタンドのどよめきを誘った。藤田の1安打1打点2得点の活躍でチームは好発進。それでも「まだ走塁や守備など課題もあったのでしっかり修正したい」と主将らしく表情を引き締めていた。(中島 泉)

 ▼福岡大大濠・八木啓伸監督(コールド発進に)初戦は硬くなりがちだが、初回に得点できて選手は楽にプレーができた。投手は公式戦初の2年生・永田を含め3人がマウンドを踏めて良かった。

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