鹿児島南が2年ぶり夏1勝　2年生の大谷が好救援　OBの長渕剛のパワーも力に

高校野球鹿児島大会1回戦   鹿児島南5―2出水 （ 2023年7月5日    鴨池市民 ）

＜鹿児島南・出水＞3回1安打無失点の好救援を見せた大谷
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　鹿児島南が2年ぶりの夏1勝を挙げた。

　6回に1点を返され3点リードの7回から登板した大谷陽斗投手（2年）が相手の反撃ムードを断ち切った。

120キロ台という直球を中心に気迫のこもった投球で3回1安打無失点の好リリーフ。「絶対に抑えてやるという気持ちだった。全力で打者を責め切れたかなと思います」と汗をぬぐった。

　歌手の長渕剛の母校で今春の卒業式に駆けつけ全校生徒の前で「乾杯」や「卒業」など8曲を熱唱。「卒業」は20年東京五輪の女子柔道78キロ級で金メダルの浜田尚里が高校時代に在籍したクラスが歌詞を出し合い、長渕が曲をつけたナンバーで卒業式で歌うのが恒例だという。大谷は「すごい迫力があって。みんなが沸いて。ひとつ、ひとつの言葉がすごい重みのある言葉というか、すごい心に刺さりました。長渕さんは男の中の男だと思います」と大きなパワーをもらったという。また、スタンドから声援を送った保護者は「気張いやんせ」の歌詞と長渕が書いた絵が背中にプリントされているTシャツを着用して見守った。

　春夏通じて初の甲子園出場を目指す。2回戦に向け大谷は「先輩と1日でも長く野球がやりたいので。そのときの1球に全力を込めて投げていきたい」と力を込めた。