大谷翔平の緊急降板 五十嵐亮太氏が感じた状態悪化への“引き金”「前の回に5キロ近く上げてきた」

[ 2023年7月5日 17:48 ]

元メジャーリーガーで、ヤクルト、ソフトバンクなどでもプレーした五十嵐亮太氏
Photo By スポニチ

 元大リーガーでヤクルト、ソフトバンクで投手として活躍した野球解説者の五十嵐亮太氏(44)が5日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)に生出演し、4日(日本時間5日)のパドレス戦で緊急降板したエンゼルス大谷翔平投手(28)の状態について解説した。

 「3番・投手兼DH」の二刀流で今季17度目の先発登板をした大谷は、連続アーチを浴びるなど6回途中7安打5失点でマウンドを降りた。前回の登板で割れた右手中指の爪が完治しておらず、マメができたための緊急降板だった。

 マメができる原理について、五十嵐氏は「ボールを投げる時、指先にボールをかけるんですね。スピンをかけようと思うほど、赤い(縫い目の)部分に指をしっかりかけるので、先っぽの部分にマメができやすいです」と解説。「球種によっては、スライダーとかになると2本(中指、人差し指)の指の“はら”にできる選手もいます」とし、「大谷選手の場合は、他の人より早いボールを投げるので、特に指先への負担は大きいと思います」と推測した。マメによる投球への影響については、「マメができたり痛みが若干走ると、怖さがあるので、怖さがあるとリリースポイントがちょっと緩んでしまったりというふうにはなりがちですね」と説明した。

 指の状態悪化の引き金について、五十嵐氏は5回のマウンドに注目した。「前の回に、それまでスピードが93マイルとか94マイルしか投げてなかったんですけど、ランナーを出してピンチになったところで、97マイル、98マイルってスピードを5キロ近く上げてきたんです」。ピンチを抑えようとしたのか、大谷の投球には力が入り、98マイル(約157・7キロ)の直球も投げていたとい指摘。「その影響で指先への負担が強くなって、若干、悪化したせいで、次のイニングがあまり良くなかったんじゃないかなと思いましたね」と、自身の見解を示した。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月5日のニュース