大谷翔平 6回途中5失点で降板、8勝目ならず 4回に2死から2失点 6回には2発被弾 防御率3・32

[ 2023年7月5日 08:37 ]

インターリーグ   エンゼルス5―8パドレス ( 2023年7月4日    サンディエゴ )

<パドレス・エンゼルス>初回、タティスを中飛に打ち取る大谷(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が4日(日本時間5日)、敵地サンディエゴでのパドレス戦に「3番・投手兼DH」の二刀流で今季17度目の先発登板したが、連続アーチを浴びるなど6回途中7安打5失点、前回の登板で割れた右手中指の爪が完治しておらず、マメができたため降板した。エ軍は5―8で敗れて連敗を喫し、貯金はついに「2」まで減少した。

 試合後、大谷は「オールスターでは投げないのか?」と聞かれ、「そうですね。投げない方向で行くと。ちょっと無理なので」と登板にしないことを示唆。また、ホームランダービーの出場についても「ダービーも出れないですかね。今日の感じだと」と、辞退する意向を示した。降板の原因となったマメについて問われると「いや(前回と)同じ感じです。爪が治りきる前に投げた感じなので、前回と同じような感じです」と爪が割れて途中降板した前回ホワイトソックス戦と同じような状況だったと説明し、この日は球速がいつもより出ていなかったことは「ちょっと力が入りづらかったので。要所では力入れましたけど、最後の方は厳しかった気がします」と振り返った。今後の打撃への影響については「きょうは状況見て交代しましたけど、様子を見て出られるところは出たいなと思っていますし、次の登板まで開くので、そこまでしっかりまずは直したいなと思っています」と話した。

 打線の柱のトラウトが右手有鈎(ゆうこう)骨骨折のため、10日間の負傷者リスト(IL)入り。チームの非常事態に陥る中、今季17度目、前半戦最後の投打二刀流でマウンドに上がった大谷は、3回まで毎回三振を奪って無失点投球を続けた。しかし、4回2死から安打と四球で一、二塁とし、クロネンワースに右中間適時二塁打を浴びて2失点。直後に味方打線が1点差に迫ったが、6回無死一塁からボガーツに左越え2ラン、続くクロネンワースには2者連続本塁打となる右越えソロを被弾。前回の登板で割れた右手中指の爪が完治しておらず、マメができたためマウンド降りた。この日は5回0/3、86球を投げて7安打4四球で5失点、5奪三振で、通算の投手成績は17試合で7勝4敗、防御率3・32となった。

 打っては、初回の第1打席はパ軍の先発右腕マスグローブと対戦し、2ボール2ストライクから低めの変化球に空振り三振、4回無死一塁の第2打席は左飛、6回2死の第3打席は一ゴロに倒れた。9回無死一塁の打席で代打を送られて途中交代した。通算の打撃成績は、86試合で330打数99安打、31本塁打、68打点、打率・300、11盗塁となった。

 前回登板の6月27日(同28日)のホワイトソックス戦では「2番・投手兼DH」の二刀流で出場し、右手中指の爪が割れるアクシデントもありながら6回1/3を1失点、10奪三振で7勝目。打っても初回に27号ソロ、7回に日米通じて登板試合初の2本塁打となる28号ソロを放つなど3打数3安打2打点の活躍していた。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月5日のニュース