岸川勝也氏 充実のソフトB・近藤 タイミングの取り方やスイング軌道、どれを取っても一級品の打撃

[ 2023年6月11日 05:01 ]

交流戦   ソフトバンク6-10巨人 ( 2023年6月10日    ペイペイD )

<ソ・巨>7回、2ランを放つ近藤。投手・鈴木康(撮影・岡田 丈靖)
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 【岸川勝也 視点】投手陣が崩れて連勝を逃したソフトバンクだが、打線は12安打6得点と活発だった。特に近藤の好調さが目立っている。初回の中越え二塁打、3戦連発となった7回の右中間2ランともに素晴らしい打撃だった。

 初回の二塁打で仕留めたのは左腕・今村が投じた内寄りのシュート。ボールとの距離を取れずに打つと、詰まってライト方向にしか飛ばないコース、球種だ。それをセンター方向へ距離へ出せるのは好調の証。2ランもタイミングの取り方やスイングの軌道など、どれを取っても一級品の打撃だった。

 状態が悪かった時はバットがトップの位置にしっかり収まらないことが多かった。今はピタッと収まった状態からスイングできている。投手との勝負で打者は受け身だが、近藤の場合は途中から自分主導の打撃ができている。これなら当分は好調が続きそうだ。(本紙評論家)

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