ソフトB・武田 復活の兆し2回完全 最速151キロで2K「真っすぐが強かったのが良かった」

[ 2023年6月11日 05:01 ]

交流戦   ソフトバンク6-10巨人 ( 2023年6月10日    ペイペイD )

<ソ・巨>6回、大城卓の打球を好守備した二塁手・牧原大を指さす武田(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク・武田が、見違えるような投球を披露した。4―6の5回から3番手で登板すると2回完全。打者6人に27球、2三振を奪う内容だった。

 「真っすぐが強かったのが良かった。これ以上は点を与えられないという気持ちで投げた。何とか流れを止めようと気持ちが入った」。武田と言えば代名詞はカーブ。ただ、短いイニングということもあり、この日は4球のみ。最速151キロを計測した直球を主体に力で押した。2三振はともに直球だった。

 今季2度の先発も0勝2敗、6回1/3を投げ、17安打9失点で防御率12・79と乱調続きで5月3日に出場選手登録を抹消されていた。今月7日に1軍に昇格したものの、役割はロングリリーフを含めた中継ぎ要員。8日のDeNA戦では3番手で1回1安打無失点など、通算65勝で背番号18をつける男は築き上げたスタイルを変化させ与えられた場所に適応した。

 「だいぶ気持ちが入っていて、吹っ切れた感じ。力いっぱい投げられていたかな」とルーキーイヤーから指導してきた斎藤学投手コーチは高評価する。先発も中継ぎもしっかり腕を振って打者に立ち向かう作業は同じ。武田の27球に復活の光りが少しだけ見えた。

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