中日・柳　お待たせ今季初星　8度目先発の“難産”「ホッとしたとかはない。チームが勝てて良かった」

セ・リーグ   中日8－2広島 （ 2023年5月25日    マツダ ）

＜広・中＞今季初勝利し山本（59）からウイニングボールを受け取る柳（中央）　（撮影・奥　調）
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　中日・柳は待望の初勝利より、苦しむチームの白星を喜んだ。7安打されても5回2/3を1失点。8度目の先発で1勝目をつかんだ。1年目の17年の開幕6戦未勝利（救援3試合を含む）を超える“難産”だった。

　「ホッとしたとかはない。自分がもっと技術と成績を出していければ、長いイニングも見えてくると思う。自分としては物足りないけど、とにかくチームが勝てて良かった」

　2回は投手のコルニエルに四球を与えるなどで2死満塁を招き、菊池を三ゴロで何とか切り抜けた。5回に木下の左越え1号ソロが飛び出し、実に10試合ぶりに先制。一挙5点の援護をもらいながら6回に1点を返され、なお2死一塁で福の救援を仰いだ歯がゆさが残った。

　今季はプレートの一塁側を踏んで投げていた中、この試合では左打者には中央から投げるように微修正。勝ち星に恵まれなくても、試行錯誤を重ねてきた。立浪監督は「一つ勝ったらだいぶ変わると思う」と今後に期待した。（山添　晴治）