ソフトBにうれしい悲鳴 泉、板東、松本が鉄壁リレーで救援陣がさらに堅固に 勝ちパターン入りもあるぞ

[ 2023年5月26日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1-5日本ハム ( 2023年5月25日    エスコンF )

6回、2番手で登板した泉(撮影・高橋 茂夫)
Photo By スポニチ

 まさに鉄壁の救援陣だ。ソフトバンクは25日、日本ハム戦(エスコン)で先発のガンケルが2被弾を浴びるなど5回5失点で降板。それでも今季初登板だった2番手・泉圭輔投手(26)、3番手・板東湧梧投手(27)、そして最後は復帰した松本裕樹投手(27)の救援陣が、無安打無失点の完璧継投を見せた。これで3試合連続無安打を含め、7試合連続の無失点継投。連勝は3で止まり3位に転落したが、打線が奮起さえすれば怖いものはない。

 打線こそ水物だが中継ぎ陣の安定感は不動のまま、守護神までうまく流れる。これが今の鷹の強みだ。先発ガンケルが2被弾含む5回5失点で降板。1―5の6回から久々登場の中継ぎ3人がいずれも無安打に抑え猛アピールに成功だ。

 「3人とも、いいピッチング。勝ちパターンでも使っていける」と藤本監督は4戦ぶりの敗戦後にも6回泉、7回板東、8回松本裕の好投にうなずいた。一発が怖い日本ハム打線から、3人で計5三振。勢い付けたのは5月19日の再登録後、今季初登板の泉だ。6回1死で伏見を最速151キロ直球で3球三振。先発助っ人が同点打を浴びた次打者・水野を同球速で中飛。右腕は4月3日に右手薬指の感染症で抹消。入院を経て自身の“開幕登板”に「やり返すシーズンで何とかスタートが切れた。とにかく、どこでも投げます」と笑顔で目標を掲げた。

 続いて板東が14日オリックス戦以来8試合ぶり登板。先頭ハンソン、マルティネスを内角直球で連続での見逃し三振。松本剛を遊ゴロにし「久々にいいコースで抑えられた。(中継ぎは)入り込むスキがないけど、与えられた場所で思い切ってやる」と涼しい顔だ。

 ラストは松本裕が野村、万波を連続で空振り三振。直後に四球も女房の谷川原が二盗阻止。一時不調で13日に抹消も23日に再登録され、復帰戦で魅せた。

 リードしている展開で8回のモイネロまで国内組がつなげば9回オスナで勝てる。実際に中継ぎ陣の失点は14日オリックス戦での8回モイネロが最後。17日楽天戦から7試合連続でボードに小刻みに「0」を並べ続ける。

 ただ6、7回の男は層が厚く、争いもし烈。藤本監督もうれしい悲鳴を上げる。「(先発の)あとの投手がよく投げてくれている。大津、津森もいいところで投げてるし松本裕、甲斐野、田浦。ほかのリリーフもいい投手はたくさんいる」。板東、泉も名乗りを上げる。鉄壁の中継ぎ陣の競争が好材料となっている。 (井上 満夫)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年5月26日のニュース