田淵幸一氏 「弓なりのコツ」つかめば本塁打王狙える秋広

[ 2023年5月26日 05:29 ]

セ・リーグ   巨人5―4DeNA ( 2023年5月25日    東京D )

<巨・D>5回、秋広が二塁打を放つ(撮影・篠原岳夫)
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 【田淵幸一 視点】秋広の第一印象は、打席でのたたずまいが大谷翔平に似ている、ということ。構えたときの手の位置、タイミングの取り方やすり足に近いステップ。左方向にいい打球が飛ぶのは左の軸足に体重が乗って、その軸で打っているから。打った瞬間、のけぞったようになるところも大谷に似ている。現時点で比較するのはまだ早いかもしれないが、打者としての方向性は間違っていないということだ。

 いまはレギュラーを獲るために確実性を追求しているが将来的には本塁打王を狙える素材だ。近道は背筋を鍛えること。長距離打者は打った瞬間、背筋力を使って体が弓なりになる。弓なりになれば両肘が伸びて、打球は弓矢を放つように遠くに飛ぶ。そのコツをつかめば鬼に金棒だ。26日から伝統のTG戦。熱狂の甲子園で20歳の新3番がどんな飛躍をするのか、楽しみだ。

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