【大谷翔平と一問一答】村上が「必ず打ってくれる」と思ったワケ 「セカンドから見ていて…」

[ 2023年3月21日 13:39 ]

WBC準決勝   日本6-5メキシコ ( 2023年3月20日    米・マイアミ )

<メキシコ・日本>サヨナラ勝ちに歓喜の大谷ら侍ジャパンナイン(撮影・会津 智海)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は20日(日本時間21日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で準決勝が行われ、日本とメキシコが対戦した。大谷翔平投手(28=エンゼルス)は「3番・DH」で先発し、1点を追う9回、先頭で右中間へ二塁打を放ってチャンスメーク。メキシコに6-5で逆転サヨナラ勝ちし、2009年の第2回大会以来の決勝進出を果たした。決勝は21日(日本時間22日)に米国と対戦する。

 第1打席は見逃し三振、第2打席は中直。3点を追う6回には追い込まれながらも直球を左前へ運んだ。一塁ベースを駆け抜けるとベンチを鼓舞するように両手を振り上げた。9回、メキシコの守護神・ガエゴスの初球をはじき返すと打球は右中間を真っ二つ。一塁へ向かう途中に自らヘルメットを脱ぎ捨て、激走した。二塁に到達すると、大絶叫でガッツポーズして日本ベンチを鼓舞した。その後、吉田が四球で続くと、村上が中越えへサヨナラ打を放つ劇的な幕切れとなった。

 大谷の一問一答は以下の通り。

――劇的な勝利
 「勝てて良かった。苦しいゲームでしたけど、あきらめずにやってよかった」

――先制を許した序盤の心境
 「朗希も頑張ってましたし、由伸もそうですけど。先制点とりたいなっていうのが一番あったんですけおけど、そこがなかなか取れず。向こうにワンチャンスものにされて3点取られたので。その後、チャンス作ったけど、なかなか1本出ない嫌な流れで。苦しかったですけど、最後の最後まであきらめず、まくることができてよかった」

――吉田の同点3ラン
 「すごかったですね。技術的にすごいなっていうホームランだった。あそこで打つメンタルもそうですけど、さすがだなって。ほんとに後ろにつなげば。最後もそうでしたけど、なんとかしてくれる安心感があった。力むことなく打席入れた」

――9回、先頭打席の心境
 「どんな打席でも、何点差でもやることは変わらない。ストライクを振る、ボールを見逃す。投手が誰でも、基本的には変わらないのでシンプルにそのことだけ考えて。ボール4つ見送ればフォアボールでそれでいいと思って打席に入った」

――二塁打を打って、ベース上で鼓舞していた
 「セカンドまでいけたのがよかった。ここからだぞっていう気持ちでベースにいたので」

――村上のサヨナラ打
 「ファーストスイングから良い軌道で振れていたし、なかなか結果が出なくて苦しかったと思いますけど、必ず打ってくれると思っていた。とりあえずいいスタートだけ切りたいなと。1本出た時に1点返して同点にできるようにと思った。それ以上のバッティングみせてくれたので、楽にホームに帰ってこれた。ハーフウエーで待ってて。(スタンドに)入るかなと思ったんですけど…」

――村上と話は?
 「よかったなって。それだけです。これで明日最高の形でつなげられた。受け身にならず、自分たちの野球をすれば絶対に勝てる」

――決勝の登板は
 「自分にできることをなんでもしたいなと思っている。源田さんもそうですけど、みんないっぱいいっぱいで来てる。できることを一生懸命。それが投げることなのであれば、一生懸命頑張りたいと思います」

――最後の打席はボール球だったけど打った
「僕の中ではストライクだったのでいきましたけど。結果的にそれがちょっと先気味に当たっていい感じにいった」

――ひりひりする展開
 「そうですね。負けたら終わりですし、相手の選手も素晴らしいプレーしたりとか多かったと思うので。なかなか、もどかしい展開でしたけど、こんなゲームができるのも人生の中でもそうあることじゃない。本当に楽しかった」

――チームと個人の成績が重なった
「シーズン中も個人にフォーカスしている気持ちはもちろんないですし。勝てない試合がこの5年間多かったというだけでみんな勝ちに対して貪欲ですし、勝ちたいと思って試合には臨んでいるので、どんな試合でも個人にフォーカスして試合に入るはないですけど。短期決戦という変な話自分が打たなくても勝ちえすればOKという試合は早々経験ではできなのでそれは特別かなと思います」

――負けると終わりの特別感が楽しいと言っていたが
「楽しいですね。テレビゲームをしているような楽しさでもなくて、プレッシャーも込みで。人生の中でそうそう経験できる舞台でもないですし、本当にこういう所でプレーしているという感謝の気持ちを込みの楽しさで。明日試合できるのも楽しみにしていますし。緊張すると思いますけど明日も、それもまた楽しんで」

――9回の村上はどう見えていた?
 「スイングが良かった。初球からいく準備ができていたし、迷いなく。ファウルにはなりましたけど。セカンドから見て、いい流れになってるなと。それがすごい良かったので。打ってくれるかなと思っていた」

――楽しいと言っていたが
 「「テレビゲームをしているような楽しさでもなくて、プレッシャーも込みで。人生の中でそうそう経験できる舞台でもないし、こういう所でプレーしているという感謝の気持ちを込みで。明日試合できるのも楽しみにしている。緊張すると思いますけど、それもまた楽しんで」

――決勝はトラウトのいる米国と対戦
 「エンゼルスの選手たちはこれまでも何人か、今日も3人いましたけど、特別ですよね。普段は仲間としてシーズン戦っていますし。お互いのことを知ってる中で、お互いの国の代表としてやることは特別だと思う。その中でトラウトというのは今の野球の中のトップにいる選手。日本人にとってもアメリカ代表とやるということは特別だと思います」

――9回、二塁打でヘルメットとったのは
 「「脱げそうだったのでなおすより脱いだ方がいいかなと思ったのと、打球的に三塁狙えるかなっていうところで。僕は加速していってましたけど、あんまり無理するところでもないなと思って」

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