槙原寛己氏 侍ジャパンの米国での練習試合回避、必ず準決勝で生きる 選手の休養、体調管理を優先

[ 2023年3月21日 05:30 ]

WBC準決勝   日本―メキシコ ( マイアミ )

槙原寛己氏
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 スポニチ本紙評論家の槙原寛己氏(59)が、ローンデポ・パークで行われた侍ジャパンの前日練習を視察。決戦へ向けたナインのコンディション面に問題なしと、太鼓判を押した。

 空調が効いていて非常に快適。ほどよい湿気があり、投手陣は滑るWBC使用球も「扱いやすい」と言っていた。人工芝は「水もまかれるのでスリッピー。気をつけたい」と源田。それぞれチェックに余念がなかったが、日本から長時間のフライトで時差ボケもあるなか、最も大切なのは選手のコンディションだろう。

 栗山監督に話を聞いたが、意外な事実を教えてくれた。当初、準々決勝に勝利し、準決勝までの間に米国で練習試合を行う案を大会側に提示されたという。だが、栗山監督は「慌ただしくなる。結果的に試合をやらなくて良かった」と実戦より休養、体調管理を優先した。その配慮は必ず準決勝で生きる。

 私自身、長くWBCを現場で取材してきた。トップレベルが集う準決勝以降は、本塁打など長打で一瞬にして局面を変えるのは難しくなる。献身的なつなぎが大切で、一方で失策などのミスは命取りだ。そんな中、一発で局面を打開できる魅力を秘めるのは、大谷。米国は打線爆発で決勝に進出した。対抗するには、やはり大谷のバットは欠かせない。

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2023年3月21日のニュース