【センバツ】仙台育英 春夏連覇へサヨナラ発進! 今大会初の延長戦制する

[ 2023年3月21日 16:36 ]

第95回選抜高校野球大会2回戦   仙台育英2-1慶応 ( 2023年3月20日    甲子園 )

<第95回選抜高校野球大会 第4日 慶応・仙台育英> 2回1死満塁から登板し、無失点で切り抜けた仙台育英・高橋 (撮影・須田 麻祐子)
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 昨夏の甲子園大会で東北勢初の優勝を成し遂げた仙台育英が夏春連覇に向け、劇的勝利で発進した。1-1の10回2死満塁、山田脩也主将(3年)が左翼線にサヨナラ打。粘る慶応を振り切り、3回戦進出を決めた。

 息詰まる接戦を制する原動力となったのは、背番号「1」を付ける高橋煌稀投手(3年)の投打にわたる躍動だった。先発左腕・仁田の後を受け、2回1死満塁の場面から登板。絶体絶命のピンチ、そして雨が降りしきる軟弱なマウンドでも冷静だった。9番・八木をチェンジアップで、1番・丸田は外角直球でともに空振り三振。東北勢初の優勝に貢献した昨夏の経験を聖地で確実に生かした。

 先制点をたたき出したのも高橋だ。5回2死一、三塁、慶応先発・小宅の外角直球を叩くと、打球は三遊間を破る先制打となった。この試合、初めて得点圏に走者を進めた場面。少ないチャンスを確実に生かしてみせた。

 高橋は9回、先頭打者に安打を許した時点で降板。3番手・湯田が同点を許したが、無死一、二塁から始まるタイブレークの10回を無得点に抑えるなど、驚異的な粘りで慶応を振り切った。最速140キロ超の投手を5人そろえるなど、個性豊かな投手陣が強みの仙台育英。6回2/3を4安打1失点と好投したエースを中心に今年も盤石だ。

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