敦賀気比・浜野主将 無安打の悔しさは4度目の甲子園で晴らす

[ 2023年3月21日 05:20 ]

第95回選抜高校野球大会第3日・2回戦   敦賀気比1―3大阪桐蔭 ( 2023年3月20日    甲子園 )

<大阪桐蔭・敦賀気比>9回2死、三ゴロに倒れて最後の打者となる敦賀気比・浜野(撮影・北條 貴史)
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 【いっちーの球春胸キュン日記】敦賀気比の浜野孝教主将の実家は福井県越前町で旅館を営んでいます。「越前ガニ」が有名で、日常的にブランドガニを口にしていたとのことです。2人の兄と双子の妹の5人兄妹。兄とのキャッチボール場所は「悪送球すれば海にボールが落ちる」という日本海を望める路地でした。

 昨秋の県大会と北陸大会の打率は1割台と大不振。「情けなかった」と冬の間は打撃グラブに打率「.188」の数字を書き記し、毎日約1500回も素振りをしました。打撃フォームは次男・充志さんが試合中に撮影した動画を参考に調整。選抜大会直前も思うようにいかず、動画を確認しながらトップの位置やタイミング、バットの軌道を修正し、王者の大阪桐蔭戦に挑みました。

 今回で3度目の甲子園出場。アルプス席での観戦は浜野家の恒例行事になりました。自身は心臓の疾患で大好きな野球を断念した父・克守さんは「孝教に(甲子園に)連れてきてもらって、ありがたい」と感慨深げに愛息の姿を見つめていました。

 1年夏から任されている敦賀気比の1番打者として大阪桐蔭のエース前田悠伍投手に対峙(じ)するも無安打。「夏までずっと今日の5打席の内容を頭に入れて、甲子園で借りを返します」。悔しさは4度目の甲子園で晴らします。

 ◇市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー兼ピラティスインストラクター。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。今春に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程を修了。野球選手の障害予防が専門。

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2023年3月21日のニュース