阪神・青柳「エースの投球」見せる!!今春初の実戦登板「後輩に参考になる投球をしたい」

[ 2023年2月23日 05:15 ]

23日の中日戦で今春初実戦登板を迎える青柳(撮影・大森 寛明)
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 阪神は沖縄・宜野座キャンプ最終クール初日の23日に中日との練習試合(北谷)に臨む。先発予定は開幕投手の最有力候補・青柳晃洋(29)。今春初となる実戦登板では、結果ではなく後輩の手本となる「エースの投球」にこだわることをテーマに掲げた。昨季の投手3冠が“お手本ピッチ”で貫禄を見せつける。

 チームを背負う自覚と責任感を、青柳がはっきりと口にした。今春初実戦は2イニングを予定。中日の打者を打ち取った、ゼロに抑えた…の結果以上に、エースとしての存在感を強烈に誇示することにこだわる。

 「練習試合ですが、ペナントレースと同じように持っている技術をすべて出して、後輩たちが見て参考になる投球をしたい。梅野さんにも言われましたし、その自覚を持ってやりたい」

 21日のブルペンでは開幕マスクが濃厚な梅野を相手に54球を投げ、そう確認しあったという。どの球種でもストライクを先行させて追い込み、三振を取るのか詰まらせるのか、バッテリーの呼吸を合わせていく。明確な意図をもってアウトを重ね、ブルペンでは絶対に得られない実戦での投球。若い投手の手本となり、投手陣全体の底上げにつながることを願う。

 「何が何でもゼロで帰ってこようとも思っていない。打たれても、もっとこうすれば良かったとかの話をすればいい。自分で言うのもあれですけど、打たれたから即2軍へ行けと言われる立場でもないと思う。本当に練習だと思って試したいことを試して、捕手とすり合わせていきたい」

 昨年は2年連続の13勝(4敗)をマークし、セ・リーグ最多勝、最優秀防御率(2・05)、勝率第1位(・765)のタイトルを獲った。それらの実績が判断材料となるように3月31日のDeNA戦(京セラドーム)での開幕投手はほぼ確定的だ。個人的な目標はキャリアハイとなる15勝に設定しているが、エースと呼ばれる今は数字だけでは表せない、後に続く投手を引っ張り、チームを勢いづける内容が求められる。今季から「17」番に変わった背中で、エースの投球と、強い心を見せていく。

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2023年2月23日のニュース