ソフトB・栗原 330日ぶり対外試合出場へモイネロと真剣勝負だ 23日キューバ代表と練習試合

[ 2023年2月23日 05:00 ]

フリー打撃で快音を響かせる栗原(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは23日にWBCキューバ代表と練習試合(アイビー)を行う。栗原陵矢内野手(26)は三塁でのスタメン出場が濃厚。昨春の左膝手術後、初の対外試合に臨む。ケガの不安を振り払い、“真剣勝負”の感覚を取り戻したい副主将はチームメートの同代表リバン・モイネロ投手(27)との対決を熱望。昨季限りで退団したデスパイネ、グラシアルにはチームの中心になる実力を見せる。

 栗原が330日ぶりの対外試合に臨む。22日の練習後、素直に出たのは不安だった。

 「怖い。不安ですね。走っている時、スライディングの時によぎる。激しいプレーをどの程度できるのか、分からないが付き合いながらやるしかない」

 昨季3月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、左翼の守備中に中堅手と交錯。左ひざを痛め、4月には前十字じん帯再建術を受けた。22年シーズンはリハビリのみだった。

 今春キャンプからは正式に復帰し、A組(1軍)で紅白戦5試合は消化。若手主体で臨むキューバ代表戦には、今季から挑戦中の三塁で出場する。「結果よりも試合を無難に難なく終わってくれたらいい」と言う。ただ、復帰戦に見慣れた顔が多いのが、何よりのカンフル剤にもなる。

 打者として、昨季守護神を務めたチームメートでもある左腕との対戦を熱望した。モイネロだ。「打撃でいいところはないが(モイネロの時、打席に)立ちたいです。一流の相手に立ちたい。何とか、つかめたら」と復調の糸口と、遠ざかる実戦感覚を取り戻す。

 さらに見渡せば、2人の“元”主砲もいる。昨季までチームメートだったデスパイネ、グラシアルだ。「楽しみたいなと思います」と再会を懐かしみつつ、今季は2人の抜けた穴を完全にふさげるだけの結果を目の前で見せつけるつもりだ。

 藤本監督は不安なく、三塁のレギュラーの本命として送り出す。「栗原は、去年から出ていないし、膝の状態を見ながらも、できるだけ打席に立たせようと思います。ほぼ大丈夫と聞いているし若い。疲れることはないでしょう」。打席での大暴れに期待した。

 今季のチームで柳田が主将で、栗原は副主将。ただ、キューバ代表相手に柳田の出番は無い見通し。チームを引っ張る立場となるが「(DHで出場する)ホーキンス主将です。付いていきます」とまずは自分のことだけに集中する。控えめに復帰戦を飾る構えだ。(井上 満夫)

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2023年2月23日のニュース