日本ハム・北山 自分流「お化けフォーク」完成目指す「狙って空振りを取れる勝負球として使いたい」

[ 2023年2月23日 06:00 ]

ブルペンでフォークを投げる北山(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・北山亘基投手(23)が自分流の「お化けフォーク」完成を目指している。22日は沖縄・名護キャンプでブルペン入りし、23日の練習試合・ロッテ戦(名護)の登板に備えて40球の投球練習。スピンの利いた直球を連発したほか、フォークの回転や軌道を入念に確かめる姿があった。

 「教授」の愛称がある右腕。「フォークはまあ、難しいんです」と説明を始めた口ぶりは、“研究”が楽しくて仕方ない様子だ。「握らずに握るというか…どれだけ力みなく握れるかというのがまず一つ。それに、落としどころを意識したり、ちょっとしたことでフォームが直球とは違う動きになりやすい」。札幌ドームデビューだった昨年3月3日のオープン戦・ヤクルト戦で投げたフォークが「凄く良かった」といい、その「ベストボール」の再現性を高めるべく取り組んでいる。

 資料にするのは同戦の自分や、他球団のフォーク巧者の映像。描く最良の軌道は「ジャイロ回転(進行方向を軸とした、ピストルの弾のような回転)していて、ソフトバンクの藤井投手や千賀投手(現メッツ)に近い。“お化けフォーク”みたいな感じ」だという。今季も抑えを含めた終盤戦で投げるチーム構想が固まりつつある中、「落差の大きい、狙って空振りを取れる勝負球として使いたい」と“実験”を重ねていく。(和田 裕司)

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2023年2月23日のニュース