阪神・湯浅、新人特別賞受賞 来季はセーブ王必ず!巨人・大勢と守護神同士勝負誓う「高め合いながら」

[ 2022年11月26日 05:15 ]

<NPB AWARDS 2022>セ・リーグ最優秀中継ぎ投手賞に輝いた阪神・湯浅京己(代表撮影)
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2022 supported by リポビタンD」が25日、都内で開かれ、最優秀選手(MVP)はセ・リーグがヤクルトの村上宗隆内野手(22)、パ・リーグがオリックスの山本由伸投手(24)が、ともに2年連続で受賞した。村上は野手では77年の巨人・王貞治以来、45年ぶりとなる満票での受賞。新人王候補の一人だった阪神・湯浅京己投手(23)は新人特別賞を受賞するとともに、来季のタイトル獲得を誓った。

 開幕前まで1軍通算はわずか3試合。驚天動地の飛躍を遂げた湯浅が、晴れ舞台で満面の笑みを浮かべた。新人王こそ巨人・大勢に譲ったが、堂々の新人特別賞受賞。同学年でもある宿敵の守護神との“ガチでアツアツ”なライバル関係は、もちろん今年だけでは終わらない。

 「本当に新人最多セーブですごいと思いますし。やっぱり来年以降、大勢とタイトル争いできたらいいなと。お互い高め合いながら頑張りたい」

 11月上旬の「侍ジャパンシリーズ2022」で仲を深め、白球を通しての“会話”でより能力の高さを実感した。「一回キャッチボールをしましたけど、本当に球が強くて。人と違う軌道なので、打者からしたら打ちにくいだろうなと」。来季は岡田阪神の守護神候補として挙げられており、実現すれば来季以降も刺激を与え合う好敵手とのタイトル争いは続く。大勢からも壇上で「今回みたいに湯浅くんと2人で、ファンの人が見ていてワクワクするようなタイトル争いができたら」と“宣戦布告”された。

 湯浅自身も「任された場面で自分のやるべきことをやるだけ」と強調した上で、「クローザーを任されることになれば、もちろんセーブ王を獲りたい気持ちもある」と秘めたる思いを口にした。日本代表で築いた熱い友情も、シーズン中となれば話は別。チームの悲願でもある優勝に向け、宿敵のライバルに負けるつもりはない。

 「まだまだ全てにおいて成長できると思っている。今年1年だけじゃ何の意味もないと思っているので。来年も継続していい成績を残せるように」

 中長期的な視点に立って、歩むべき道のりを描く。「来年も貢献できるようにしっかり準備して、またこの場に戻ってきたい」。壇上から発した言葉にウソはない。Vへとつながる2年連続のタイトル獲得へ、前進あるのみだ。 (阪井 日向)

○…ホールドポイント採用の05年以降、最優秀中継ぎと最多セーブの両タイトルを獲得したのは、藤川球児(神)、武田久(日)、平野佳寿(オ)、増田達至(西)の4人。いずれも中継ぎで実績を残してから守護神に配置転換されている。4人のうち、最優秀中継ぎの翌年にセーブ王となったのは06~07年の藤川しかいない。 

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