巨人・大勢 沢村以来11年ぶり新人王 来年も「ファンの皆さんをワクワクさせていこうと」

[ 2022年11月26日 05:30 ]

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最優秀新人賞を受賞した巨人・大勢(左)と西武・水上
Photo By 代表撮影

 ライバルを公開指名した。巨人・大勢が同じ背番号15を背負った沢村以来、球団11年ぶりの新人王を獲得。壇上では「来年は(阪神)湯浅君と2人でセーブ王争いをして、ファンの皆さんをワクワクさせていこうと思っています」と宣言した。

 湯浅は同じセ・リーグで新人王を争った同学年の右腕。今回はライバルに135票差をつけて209票を獲得したが「湯浅君が凄い投球を最後までしていたので厳しいと思っていた」と明かす。自身も新人ながら守護神を務め57試合で1勝3敗37セーブ、防御率2・05を残したが「防御率だったり、数字には納得してない」と言う。

 球団史上初の新人開幕戦初登板初セーブから始まった快進撃。原動力は「新人最多セーブ記録」で「一番、頑張ろうと思わせてくれるものだった」と言う。今季最終戦で15年のDeNA・山崎、昨年の広島・栗林らに並ぶ新人最多セーブに到達。「最後の最後に並ぶことができたのは良かった」と振り返った。

 「ファンの方が見ていてワクワクするようなプレーがしたい」が口癖の23歳は、意識する打者にも同学年のヤクルト・村上を挙げ「まだ(自分は)1年しか結果を出していない。来年からが本当の勝負」とさらなる高みを見据える。世代のトップへ、新人王は単なる通過点にすぎない。(小野寺 大)

 ≪ロッテが新人王から最も遠ざかっている球団に≫大勢(巨)が新人王を獲得。巨人の新人王は11年沢村拓一以来11年ぶり20人目。投手では13人目。10年のブランクは球団では83年槙原寛己から96年仁志敏久までの12年に次ぐ2番目の長さだ。巨人は12球団で最も新人王から遠ざかっていたが、これで14年石川以降いないロッテが最も遠ざかっている球団となった。

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