オリ・由伸、WBC出場意欲示す エンゼルス・大谷と共闘楽しみ「同じチームで得るものあると思う」

[ 2022年11月24日 05:00 ]

バファローズ#トレンド大賞2022に「バファローズ山脈」でエントリーした(左から)山本、山崎福、山岡、山崎颯(撮影・後藤 正志)
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 オリックス・山本由伸投手(24)が23日、京セラドーム大阪で行われたファン感謝イベント「Bs Fan―Festa 2022」に参加した後に取材に応じ、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場に意欲を示した。その上で2年連続の投手4冠と沢村賞に輝いた日本を代表する右腕は、エンゼルス・大谷翔平投手(28)との共闘を「楽しみ」と心待ちにした。

 いざ世界一へ――。再び日の丸を背負う強い決意がにじみ出た。リーグ連覇、日本一の原動力となった絶対エース・山本が、世界一へと照準を定めた。

 「本当の世界一を決める大会なので、他の世界大会とは、ちょっと違う感じかなと思います。選んでいただけるなら精いっぱい、頑張りたいと思います」

 世界一への思いとともに、向上心の塊のような右腕の背中を押す材料の一つが今月17日にWBC参戦を表明したエンゼルス・大谷の存在だ。新人だった17年9月26日に対戦してスライダーで空振り三振に仕留め、その試合後、大谷から「対戦した中で一番良いスライダーだった」と称えられた過去がある。世界を知る二刀流右腕と共闘し、その“イズム”を吸収する構えだ。

 「同じチームでできることって、すごく確率の低い貴重な経験だと思うので、もし一緒になれたら、楽しみです。同じチームで過ごせるだけで、得るものが、あると思うので」

 6月18日西武戦でノーヒットノーラン達成など今季26試合で15勝5敗、防御率1・68、勝率・750、奪三振205で、史上初となる2度目の投手4冠に2年連続で輝いた。沢村賞の2年連続受賞もリーグ史上初だった。先発の柱を担った昨夏の東京五輪の金メダル、セットアッパーを務めた19年の国際大会「プレミア12」でも世界一に貢献。まさに日本を代表する投手だ。

 ヤクルトとの日本シリーズ第1戦で負傷した左脇腹の経過も順調で、すでに遠投もこなすなど着実に状態は良化。「大丈夫だと思います」。09年以来14年ぶりとなる世界一奪還へ、山本が欠かせないピースの一つとなる。(湯澤 涼)

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2022年11月24日のニュース