ロッテ 来季打撃コーチに村田修一氏、内野守備コーチに金子誠氏を招へい

[ 2022年11月24日 03:00 ]

村田修一氏(左)と金子誠氏
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 ロッテの来季の打撃コーチに村田修一氏(41)、内野守備コーチに金子誠氏(47)が就任することが23日、分かった。今季巨人で打撃兼内野守備コーチを務めた村田氏は現役通算360本塁打を誇り、打線の長打力アップを求められる。また、日本ハムで野手総合兼打撃コーチを担った金子氏には、ゴールデングラブ賞を3度受賞した技術を伝えることで守備力強化が期待される。

 吉井監督の電撃就任から6週間。チーム改革の全体図が見えてきた。未発表の打撃コーチには、現役時代に横浜(現DeNA)と巨人で活躍し本塁打王に2度輝いた村田氏、内野守備コーチには日本ハムで遊撃と二塁でゴールデングラブ賞に計3度輝いた金子氏が就任する。

 指揮官は「プロなので勝たないと意味がない。勝ちにこだわったプレーができる選手を育てたい」と就任1年目からリーグ優勝を誓う。福浦ヘッド兼打撃コーチ、サブロー2軍監督らの生え抜き組に加え、足りない部分は他球団の大物OBを外部招へい。最強ハイブリッドで目標へ突き進む。

 20、21年のリーグ2位から、今季5位へと転落した最大の原因は長打力不足。リーグ5位のチーム打率・231ながら、機動力を駆使して同3位の501得点は立派だが、リーグ5位の97本塁打に終わった。レアードとマーティンの退団は決定的。今季16本塁打の山口、9本塁打の安田らの若手育成や、ベテラン・井上の再生が重要だ。巨人での現役時代には岡本和が背中を追って5年連続30本塁打以上の強打者に成長し、コーチとしては中田の復活に尽力した村田氏は、うってつけの存在といえる。

 侍ジャパンではヘッド兼打撃コーチとして東京五輪の金メダルに貢献した金子氏は、現役時代には二遊間での巧みなポジショニングに定評があった。流れを読む能力が抜群で、日本ハム一筋だったが、千葉県我孫子市出身という縁もある。日本ハムの投手コーチも務めた吉井監督とは、16年には一緒に日本一を達成した。目指す野球も熟知。守備面で最高の参謀となりそうだ。

 ◇村田 修一(むらた・しゅういち)1980年(昭55)12月28日生まれ、福岡県出身の41歳。東福岡から日大を経て、02年ドラフト自由獲得枠で横浜(現DeNA)入団。07、08年に本塁打王に輝き、11年オフに巨人にFA移籍。17年に戦力外通告を受け、18年はBC栃木でプレー。同年限りで現役引退。08年北京五輪、09年WBC日本代表。NPB通算成績は1953試合で1865安打、打率・269、360本塁打、1123打点。引退後は巨人の2軍、1軍でコーチを務めた。右投げ右打ち。

 ◇金子 誠(かねこ・まこと)1975年(昭50)11月8日生まれ、千葉県出身の47歳。常総学院から93年ドラフト3位で日本ハム入団。3年目の96年に打率・261、リーグ最多の38犠打で新人王。09年には7試合連続二塁打のプロ野球記録を樹立した。14年に現役引退。通算成績は1996試合で1627安打、打率・256、84本塁打、620打点。04年にはアテネ五輪に出場。15~22年は日本ハムの1軍コーチを務め、17年以降は日本代表のコーチも担った。右投げ右打ち。

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2022年11月24日のニュース