ソフトB・和田、42歳シーズンは体調管理意識 背番号と同じ21試合以上登板誓う

[ 2022年11月24日 05:00 ]

球児のストラックアウトを真剣なまなざしで見つめる和田
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 42歳シーズンを前に「21」の誓いを立てた。ソフトバンクは23日、現役選手が九州・山口各県で小学生と交流する野球教室「ベースボールキッズ2022」を3年ぶりに開催。来季21年目を迎える和田毅投手(41)は、山口県周南市での指導後に背番号「21」にちなみ、2016年の24試合登板以来となる「21試合以上」を目標に掲げた。

 軟式球でのストラックアウトゲームを担当した和田は、山口県内の小学生から尊敬を込めて「和田様」と呼ばれていた。プロ入りは03年。キッズたちが生まれる前から第一線で投げ続ける。42歳になる来季は21年目。背番も同じ数字なだけに、目標は明確だった。

 「今年は中継ぎ1の17試合かな。本当にコロナ(陽性判定)がなければ(背番号と同じ21試合以上の)可能性はゼロじゃなかった。自分自身に隙もあったし体調管理から。来年こそはね、1年間チームに貢献して、達成できるようにしたい」

 1981年2月21日生まれの男が、まさに「21」の誓いだ。“21試合”以上の登板は過去8度あり、最後は24試合を投げた16年。今季開幕ローテーション入りしたが、6月末の新型コロナ陽性判定を受けた。自主隔離措置後、7月24日のオリックス戦に救援で復帰。同31日の西武戦で先発復帰後は藤本監督と話し合い、5イニング限定登板で5勝を挙げた。5月末の広島戦では自己最速を更新する149キロをマークするなど、衰えは全く見せない。

 指揮官には新たな挑戦も直訴した。「来年は6回まで持っていけるようにと言わせてもらった。5回で交代したとき、抑えられていたので、それを6(回)に。1イニング増えるだけでも監督にとっても使いやすくなる。そこは年齢関係なく目指していきたい」。

 今季は日米通算150勝、国内通算150勝を達成したが、来季も新たな記録がかかる。現在の国内通算投球回は1973回1/3。残り26回2/3で球団の生え抜き左腕では初の2000投球回を達成する。当然、和田には最低限のノルマとなる。

 「そこは(来季)最初の方で通過点としていかないと。そのもっと先を」。山口の少年少女に刺激をもらった“21世紀青年”は、まだまだ走り続ける。(井上 満夫)

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2022年11月24日のニュース