阪神・高山、“背水”の覚悟で外野サバイバル勝ち抜く 岡田監督助言でフォーム修正「変わってきた」

[ 2022年11月24日 05:15 ]

会見を終え決意に満ちた表情で席を立つ高山
Photo By 代表撮影

 その表情からは悲壮感すら漂った。契約更改に臨んだ阪神・高山は、200万円減の2100万円でサイン。現状を打破すべく、“背水”の覚悟で来季に臨む。

 「数字(の目標)というよりは本当に覚悟を持ってレギュラーとしてやっていきたい」

 打棒復活がレギュラー返り咲きへの近道となる。7年目の今季は38試合に出場して打率・189どまり。16年に打率・275、8本塁打、65打点で新人王を獲得したように、本来の姿はこんなものではない。今秋キャンプでは岡田監督から主にスタンス幅の修正と左足の使い方の指導を受けたが、その課程で、目先の結果にこだわりすぎるあまり自らの打撃スタイルを見失っていたことに気づかされた。助言をもとにフォームを微修正して以降は「本当に打球も変わってきたと思いますし良い感じ」。今オフは下半身を中心に体を鍛え直しつつ、フォーム固めに注力する。

 現時点で中堅・近本以外の両翼はレギュラー白紙の状態で、そこを切り崩す算段。「あいているという感覚はなくて、自分がレベルアップして奪い取りたい」。本来の実力からすれば、押しも押されもせぬレギュラーとして不動の地位を築いていてもおかしくない逸材。ハングリー精神を前面に、来年2月11日に予定されるチーム初実戦へ向け「まずはそこに100%合わせていきたい」と意気込んだ。(石崎 祥平)

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2022年11月24日のニュース