若菜嘉晴氏 1球の怖さを知ったソフトB・海野 危険な選択だった右サイド投手の左打者へのバックドア

[ 2022年7月9日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―4日本ハム ( 2022年7月8日    ペイペイD )

<ソ・日>10回、石井に2ランを打たれガックリの捕手・海野(右3人目)らソフトバンクナイン(撮影・岡田 丈靖)         
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 【若菜嘉晴 視点】リードしたソフトバンク・海野は1球の怖さを思い知っただろう。延長10回、津森が石井に勝ち越し2ランを浴びた球はスライダー。左打者の外角ボールゾーンからストライクゾーンに入るバックドアと呼ばれる球だが、甘く入って仕留められた。右サイドハンドの投手のバックドアは左打者にとって見やすく、危険な選択だったと言える。

 海野はこの経験を糧にしてほしい。甲斐が新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱している中、守備力では非凡なところを見せている。特に投手のいい面を引き出す能力にたけている。投手との呼吸の合わせ方、間合いのつくり方がうまい。また、他の捕手に比べて構えたミットがほとんど動かないので投手は投げやすい。さらにステップアップするには実戦の中から何を学び取るか。あの1球から得たものを次に生かしてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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2022年7月9日のニュース